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ミニマリストへの道 --- 1: 服を手放す ----

ミニマリストになりたい

ミニマリストになろう。そう最近決めた。
「ミニマリストになる」と言うと、なんだか トレンドに乗っているだけのように聞こえるかも知れないが、そうではない。
なりたい自分になるためにミニマリストになることが必要だと気づいたからだ。

ファーストファションはやめる

私は数年前にZARA、H&Mなどの(一部の)ファーストファッションブランドで服を買うのをやめた。
ハタチくらいの時はZARAが大好きだったのでよく買っていたが、もう買わない。
これは、このようなファーストファッションブランドは大量生産され、安価な故に大量消費をもたらし、環境問題、動物虐待をもたらしているからである。また、このようなファーストファッションブランドの生産の多くは途上国で行われ、働く人たちは、低賃金で長時間労働、非衛生的な職場といった劣悪な労働環境で働いているのです。環境問題に加え、動物虐待問題、人権問題といった様々な問題を引き起こしているのです。

気付かないとハマるサイクル

私はユニクロが好きです。ユニクロもファーストファッションブランドです。(タイトルにあるように「不完全なミニマリスト」なので。)
ベーシックなニットやTシャツなどはユニクロで買ったものを長く使っていることこともあり、ユニクロは買っていいと自分に許しています。
でも、ある時、ユニクロのパンツをいくつか買った時があったんです。でも数回履いた後に全く履いてないことがほとんどだったんです。安いから簡単に買える。「手元の服とどうやって合わせようか?」「来年も着れるかな?」などを考えずに買える。そして履かなくなったら新しものもすぐ買える。本当にこの繰り返しだったんです。
そして私は物を捨てれないタイプの人間なので、買ってはメルカリで売っていました。
そんな私がもう買っては売るの繰り返しをやめようと思うようになったきっかけがありました。それは、現代社会のファーストファッション、大量消費に逆らう動きを発信する海外のユーチューバーさん達でした。トレンドに影響されず、sustainable(長く着れるもの)を持とう。という彼女たちのコンテンツを見漁っていくうちに気付いたことがありました。
それは、ファーストファッションの悪、大量消費が引き起こす問題に気づいていたはずなのに、私も気付かぬうちに、トレンドに振り回されては、毎シーズン新しい服を買い、満たされない欲望に勝てずさらに買い足す。という沼にハマっていたということです。
気付かぬうちに、大量消費に加担していました。しまいには、自分のお金さえもかなり無駄にしていたのです。

「安い」はもはや安いじゃなくなる

彼女達のビデオではサステイナブルで良いクオリティの服を提供するブランドなどをたくさん紹介してくれます。私もいくつかの商品を試しました。ユニクロに比べれは値段は高いですが、「長くクローゼットに残る」ということを目的に購入しました。また安いものではないので、レビューを慎重に読み、本当に自分の体格に合っているものか、大きすぎたり小さすぎたりしないか、を慎重に確かめました。特に、デザインに関しては、長い間着る自分を想像することができるか、をよく考えるように意識しました。私は「Everlane」(https://www.everlane.com/)というアメリカのブランドのパンツを3本持っていますが、かれこれ2年ほどずっと愛用しています。Everlaneの提供するデザインはトレンドに左右されず、シンプルでスタイリッシュなので個人的に好きで、またハイクオリティなので長く着れます。何よりこのようなデザインは何を着たらわからない時に着ると、いつも私の体にフィットして、体が綺麗に見えるので、結局はリピートして着ています。
2年ほどEverlaneのパンツを愛用し始めて、ユニクロでたくさん買っていた時に比べて随分節約していることに気づきました。というより、それが身にしみて実感できたので、長く何回も着るものを数枚持つ方が、安いものをたくさん持つよりも結局はお得。であることを学んだのです。
「よくないクオリティでも安い方が絶対いい」と思っていた頃とは考えが180度変わりました。

トレンド、大量消費社会で賢く生きる

上記で「トレンドに振り回されていた」私について述べましたが、正直私は多くの人たちと比べてトレンドに固執していない方だ。これは私の根本的な性格から来ていると思うが、私はいつもみんなとは違ったことをしたいと思ってきた。それがファッションにも影響しており、正直トレンド物を着るとみんなと同じ格好になる傾向があるので好きではない。また私は21歳の時にフランスに留学していたこたこともあり、現在(26歳)の私のファッション感はフランス人女性から得た影響が大きいと感じる。彼女達は、シンプルなものを身に纏い、でもどこかユニークさ、個人個人のオーラが放たれている。そんな彼女達のファッションにどこか素敵なものを感じたのを覚えている。彼女達はトレンドに沿ったファッションではなく、彼女達の「美意識」に基づいて服を纏っている。日本に帰国してから感じたギャップは大きかった。みんなお洒落をしているが、フランス人とは違う。私がよく言っていたのは「なんかみんな同じ服着てるね」だった。そんな感情をうまく言語化してくれている本を最近読んだのでここに書きたい。四角大輔さんの「超ミニマルライフ」(https://a.r10.to/huGJA5)では日本人は「自身の「美意識」ではなく他人や世間の基準に振り回され「身の丈」以上のものを欲する」と書かれている。
個人的には、ファーストファッションが引き起こす問題、大量消費が引き起こす個人への問題、いかに私たちがメディアやSNSにコントロールされているか、などへの理解が日本では未だに浸透していないと思う。「超ミニマルライフ」はそういった面で私たちを目覚めさしてくれるかも知れない。
個人的には、ファーストファッションがもたらす大量消費社会、またそれによって動物達が望まない生き方を強制されていること、途上国の子供たち、若者たちが人権被害を受けていること、という事実が居た堪れなかった。その事実を知らずに大量消費を続けるのが正しいことだとは思わなかったのが、今私がファッション、服に対して持つ考え、そして選択である。
なのでこのような事実、教育が日本に早く浸透するべきだと思う。

完璧は無理!

だれも完璧になる必要はないのです。私はユニクロから服を買います。ですが、本当に長く着れるのかを考えて買ったり、本当にいまこれが必要なのか?を意識して買い物するようにしています。この冬は、ユニクロの毛玉が立たないニット2枚でほとんど過ごしました。去年買った毛玉付きのニットはほとんど出番がありませんでした。デザインと毛玉が立たないことが私にとって良いポイントでした。これを機に断捨離をすることに決めました。2枚で別に足りるじゃん。と思ったんです。むしろ2枚の方が毎日「なに着よう」とならずに時間短縮にもなりましたし、「着る物がない」症候群に陥らずに、新しい服を買う欲望が減ったことに気付いたからです。
心も身もスッキリした。断捨離するのが楽しみです!


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