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誰かがそこに置いたのか はじめにそこにあったのか

もうすぐ4歳になりそうな次男(ダウン症)。
発語がほとんどないものの、歌と踊りが大好き。

最近はYOASOBIの「アドベンチャー」のPVを観ながら踊りながら「うーあー」とか言いながらドタドタと飛び跳ねたりしています。
わたし自身はあまりYOASOBIのことを知りませんでした。

こどもたちの保育園の運動会で長男の年長クラスのダンスの出し物の曲が「アドベンチャー」ということと、先日家族で行ったUSJのテーマソングだったようで、PVを初めて観て認識しました。

また、今年の夏休みに遊びに来た姪っ子が「アイドル」という曲が好きで一緒に聞いたり、朝テレビを点けると「ツバメ」が流れていたり、「葬送のフリーレン」のアニメのOPがYOASOBIの曲だったりと、なんだかんだでYOASOBIの曲を良く聞いた数か月でした。

自分の若い頃にYOASOBIが流行していたら間違いなくドはまりしていたと思います。
残念ながら今現在、自分はまごうことなきオッサンなので、
「あぁ。すごいアーティストさんだなぁ。ボーカルの女の子の声可愛いなぁ。曲調のバラエティすげぇなぁ。大体の曲かっこええなぁ。」
などと思いながら、流れてきたら聞く。というスタンスです。

それでも長男も次男も大好きな曲なのでメチャメチャよく聞きます。最近は記憶力とか視力とか念能力とか歳のせいかかなり衰えてきていますが、「アイドル」「アドベンチャー」は歌詞を覚えちゃいました。
特にダウン症の次男が「アドベンチャー」のPVを無限ループで踊り続けるので、仕事中や電車の中、頭の集中力が途切れると「いつもの一日から抜け出して~」と頭の中でループし、回る地球儀を目印に特別な一日に会いに行きたくなるほどです。

わたしを見事洗脳してくれた次男。
もう一曲お気に入りの曲が。

わたし自身が中高と大好きだった(モチロン今も好き)伝説のバンド、ブルーハーツの「ナビゲーター」です。

長男の小さな時もそうだったんですが、寝かしつけの時によく歌っていました。
自他ともに認める超絶音痴なわたしの歌でしたが、脂肪にまみれたふかふかのベッドのようなお腹に子供を乗せ、背中をポンポンしながら「なみだにけむるーほしかげはーとーいそらからのメッセージ―」と歌うとアレヨアレヨと夢の中へ。

そんな「ナビゲーター」をかけると、今の次男はすごい勢いで踊りだします。
「ピリー ピリー」のところを自分なりにちゃんと歌いながら。
何度も「もう一回」のジェスチャーをしながら。
ダンサブルな曲でもないのにコンテンポラリーダンスのように。

元気がなくなった時や、テンションを上げたい時、洗い物をしている時など、わたしはブルーハーツの曲を聴きます。

次男が産まれ、ダウン症と聞かされた時にもたくさんの元気をもらいました。

大人になって社会にもまれ、悲しい事や楽しい事、様々な経験を経て、自分の魂が行く先をうまくナビゲートしてくれなくなった今、子供たち(特にダウン症の次男)の自由奔放で純粋無垢な姿を見ているとつくづく感じます。
「ナビゲーターは魂だ」と。

いつか次男がしゃべれるようになって、この歌をわたしと一緒に口ずさんでくれることを楽しみに、これからもこの歌を彼らに歌ってあげようと思います。
いつまでも忘れてしまわないように。


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