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性別不合死なずに生きて!足踏みをたくさんして。薬の影響

※注意:性別不合(MTF)についてかなり踏み込んだ内容の記事です。誰かの役に立てばと思いながら書きますが、誰かを責めるための権威付けにならないことも願っています。あくまでも素人意見ということで、途中で読むことを止めても良いです。当事者の方はきちんと医者の意見を聞いて下さい。

【この記事の結論】
 性別不合(MTF)の女性ホルモンの服用は、よくよく足踏みして考えた方が良いと思います。結論が出ないうちは保留を続けることも選択肢のうちです。

1.女性ホルモンの影響

①性欲減退
 これは実感しやすいものだと私は考えています。性欲は一般的にいやらしいもののように思われていると思いますが、行動力にも影響することがありますので、体から元気が抜けていく場合があります。

②気分の変調
 躁鬱っぽくなる場合があります。自分で自覚する事が難しいので、こっそり服用したとしても、周囲から「なんかへん」「なんかかわったかも」と思われることがないとも言い切れません。

③自殺念慮
 ホルモンバランスが崩れると死にたくなる人がいます。実際に性別不合と自殺は関連がある深刻な問題です。もし、もともとうつ病を持っていて、自殺念慮があるならば、それを強化する可能性があります。

④筋力低下
 筋力の低下は、一定期間の部分的か、または広範囲的な筋肉痛をもたらす事があります。ひどい場合には生活のなんらかの活動に支障がでないとも言い切れません。また、筋肉はからだの機能の中でも幅広く重要な役割を担っています。

⑤乳房の痛み
 一時的に乳房の構造部分が成長することで、それなりに大きな痛みが生じる事があります。女性は乳房の構造の成長に伴って脂肪がつくことで傷みが消失しますが、男性ではそうならない場合も無いとは言い切れません。

⑥血栓症
 血栓ができやすくなりますが、具体的には肺塞栓症などでなくなってしまう事もありますし、いわゆるエコノミークラス症候群になる人もいます。薬の副作用として説明されているのは血栓症だけであることが多いですし、MTFの方々が発信している情報も病名についてはあまり触れていません。なので、きちんと病名やその症状についても理解して判断材料とするといいでしょう。

⑦骨密度の低下
 骨粗しょう症のリスクがあがりますが、腕や足の骨が折れるような感じもあるかもしれませんが、私が想定しているのは転倒による股関節の骨折です。筋力の低下や血栓などによるしびれが転倒を引き起こし、股関節を骨折、そのまま生涯人工股関節という可能性があり得ると思っています。特に高齢になればなるほど。

⑧精子の劣化
 MTFの方の中には特に問題がないと思う人が多いと思いますが、将来的に自分の精子を使って子どもを授かりたいと考えた場合、このことはかなり深刻な問題を生じさせます。まず、精子が完全に消失することは考えにくく、長期間休止することで、若干の回復があるのではないかと私は思っています。そして、現在の高度な不妊治療によって子どもの授かる可能性がありますし、もしかすると双子を授かるかもしれません。しかし、精子の劣化は子どものASDとの関連が言われています。仮に、ホルモンの服用を軽率な行為だったと後悔しても、子どもにその影響がでる可能性が想定されます。

⑨乳房やお尻の変化によるQOL低下
 女性ホルモンの服用は「獲得」の試みであると同時に「喪失」の試みでもあります。身体の変化に心が追い付かない事は普通にあり得ます。

⑩服用後の気づき
 服用前は確信していたとしても、服用後には精神的な影響から「やっぱり違ったかも」と思ってしまう事があります。当然、本人の意志が最大限尊重されるべきなので、服用前の意志は確実に尊重すべきです。ただ、「違ったかも」と思うのと同時に、これまであげてきたリスクを背負いながら、自身の性を迷いながら生きるのは、大変なのではないかなと考えています。

2.本当にそれでよかったの?

 私の周囲にも、性別不合の方々がいらっしゃいますが、テレビやYouTubeで見るような「それなりに楽しい感じ」はあまり感じられません。

 伸ばした髪の毛は、初めはとても楽しいものだったに違いありません。移行期には期待が高まりわくわくしていたでしょう。しかし、移行後は、自分の顔をかくすための髪の毛になっていました。

 女性になった自分の写真をプロに撮影してもらってかなり綺麗な状態の作品を作成する人がいました。その写真はカミングアウト用だったみたいです。周囲の反応はそれぞれでしたが、「あれ、こんな美女だったんですね」「とっても綺麗な女性がいると思ってしまいました」など、肯定的な感じがします。しかし、その後は興味本位の質問が沢山ぶつけられていました。結局その人たちは自分の意見をぶつけたいだけだったんです。MTF当事者の方は、それ以降、誰とも連絡を取っていないようです。

 「やっぱり死にたい」と教えてくれた人もいます。
 「周りがおかしいんだ」と当たり散らす人もいました。

 だから私は疑問に思うのです。
 「それでよかったのかなぁ」と。

 ただ、「周りがおかしい」という所については「それもそうだな」と思う部分がかなり大きいです。その人がどう生きようと、その人が一番輝けていることが大切なのだから、「死なないで、生きて欲しい」と思います。

 最後までお読みいただきありがとうございます。