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大人が楽しむ大切さ~ママたちのケアについて考える~

ある子育て支援センターでミュージックケアをさせていただき、終わった後、センターの方と少しお話しする時間をいただきました。「ママたちにもっと寄り添う必要があると思った」そうお話してくださったセンターの方のお話と、私がかつて子育てで悩んでいた時の気持ちが重なりました。

今回のお話*****************************

■ ママたちが求めてること

■ 無理にさせない、したくなるまで待つ

■ ママたちのケア

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■ ママたちが求めていること

ミュージックケアのセッションの後、センターの方とお話しする中で、こんなお話を伺いました。「支援センターにくるママたちの中には、声をかけてほしい、と思っているママたちがたくさんいる。それは、専門的なことを相談したいとかではなく、(お子さんに向けて)『積み木が上手につめたねー』とか、『笑顔がかわいいねー』とか、そういう些細な声かけなんです」本当にそうだな、って思いました。私も、そんな言葉を掛けてもらえるのを待っていたな、というか、今も待ってるよなって。

ママたちは忙しい中、育児講座に電話して予約する。当日は朝早くから準備して、子どもにご飯食べさせて、着替えさせて。いやだとか、ぐずぐずいう子どもをなんとかなだめて車に乗せて会場まで来て。会場ついたと思えば、あっちで遊びたいと言い出したり。いざ始まったら泣いちゃって、結局抱っこ。こんなに頑張ってきたのに、全然楽しそうじゃないじゃん。何しに来たんだろ。泣きたいのは私のほうだよ。私も何度もそんな気持ちになりました。

そんな時、「○○くん、前より△△ができるようになってるね」「○○くん、いい笑顔だね」「ママはいつも早起きして、頑張ってるね」何でもいいんです。何か言ってもらえるだけで救われた気がします。「これでいいんだ」って思えたり、「今日来てよかったな」「うちの子もちょっとずつ成長してるんだな」って思えたり。「わが子は成長している!」「私も頑張っている!」「これでいいんだ!」って思えること。ママたちが求めてることってこれなんじゃないかなって思うんです。

■ 無理にさせない したくなるまで待つ

私はミュージックケアの「無理にさせない、したくなるまで待つ」に救われました。「無理にさせない、したくなるまで待つ」これって、その子の「今の気持ちに寄り添う」ということだと思うんです。わが子の「今の気持ちに寄り添う」当たり前のことのようでなかなかできないことではないでしょうか。「せっかく来たんだから参加してほしい」「みんなと同じように楽器を鳴らしてほしい」ついそう思ってしまいます。でも、参加するセッションが「無理にしなくていいんだよ、したくなったら来てね」「ここにいることが参加だよ」「まずはママが楽しんでくれればOKだよ」という場所だったらどうでしょうか。一気にママの気持ちのハードルが下がるんじゃないかなと思うんです。実際に私はそうでした。ミュージックケアに出会ってから、走り回る長男を気にせず、思いっきり自分が楽しむようになりました。時々気が向いた時に来て鳴子を鳴らす長男に、笑顔を向けられるようになりました。

■ ママたちのケア

ミュージックケアは母子分離をせず、親子が一緒に楽しむことを大切にしています。「無理にしなくていいんだよ、したくなったら来てね」「ここにいることが参加だよ」「まずはママが楽しんでくれればOKだよ」そんな安心できる場所で、親子で楽しむ。まずはママが思い切り体を動かして楽しむ。間違ってるとか、そんなの関係なくて、誰でも簡単にできる動作で思い切り動く。「オー!」って声を出す。ミュージックケアトレーナーに「○○ちゃん、上手だね」って声を掛けられる。鈴を鳴らす我が子を見て笑顔になれる。成長してるなって思える。ここにはママが求めてることが詰まってる気がします。

子どものため、と思って参加してくれるミュージックケア。もちろんお子さんのためではありますが、私は、ママ自身のため、とも思っています。ママたちにも、思い切り動いて、楽器を鳴らして、声を出して、笑って、元気になってほしい。なにしろ、やっている私自身がミュージックケアやるとすごく元気になるんです。だからママたちが元気になるお手伝いもしたい。ママが元気だと子どもも元気になる。ママが元気だと家全体が元気になる。そんな家族の要、ママたちのケアもしていきたい。そう思っています。




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