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合奏を楽しみたい!~カラフルミュージックでの合奏って?~

2022年もあと少し。今年はカラフルミュージックで「こんなことに挑戦したい!」をたくさん叶えることができました。これはひとえに、参加してくださったパパやママ、ご家族、そして元気いっぱい楽器を鳴らして、たくさん走って楽しんでくれたお子さんたちのおかげです。本当にありがとうございました。2022年挑戦したかったことのひとつだった「合奏」。まだまだ勉強中の合奏ですが、2023年、もっとみんなと楽しめるように進化したい!という思いを込めて、まとめてみました。

今回のお話*****************************

■ まずは思い切って買ってみました!

■ とにかくチャレンジ!

■ これでいいの???

■ 合奏を通してみんなとやりたいこと

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■ まずは思い切って買ってみました!

「やりたい!」と思ったらとにかくやってみる!がモットーの私は、2022年3月、「4月からオフラインミュージックケアを始める!」と決め、「オフラインやるなら合奏に挑戦したい!」と思い、「じゃあまずは楽器を買う!」ことに。市の補助金制度について調べ、申請し、ずっとほしかったシロフォンと、トライアングルを購入しました。

■ とにかくチャレンジ!

そして、オフラインミュージックケアでさっそく実践。初めて見る楽器に子どもたちは大喜び!シロフォンは大人もあまり触れたことのない楽器なので、パパやママも興味津々。

初めての合奏に大はしゃぎの子どもたちに、上手くいくかドキドキの私。当然のことながらいきなりうまくいくわけもなく。でも、ここでやってみて、まず思ったことが、「ミュージックケアにおいての、『合奏がうまくいく』って、どういうことだろう??」です。ミュージックケアをしている私たちは、発表会に向けて練習してるわけでもなく、コンクールに出るわけでもありません。当然、パート練習をして、必死に合奏練習するわけでもありません。後日、参加してくれたママにも、「ミュージックケアの合奏って、絶対音楽に合わせなきゃいけないの?」との質問をいただきました。うーん・・・そういうわけではないと思うんだけど・・・すぐにはっきり答えられない私。完全に勉強不足。

■ これでいいの??

ハチャメチャになりながらですが、とにかく合奏は続けました。今まで受けた研修で得た知識をもとに、初めにルールを提示してみたり、並び方を工夫してみたり。ハチャメチャですが、参加してくれるパパやママの協力もあり、なんとなく、ほんの少しずつですか、スムーズにできるようになってきたような・・・でも肝心の「ミュージックケアにおいての、『合奏がうまくいく』って、どういうことだろう??」についてははっきりわからないままでした。

と同時に、まずは「ミュージックケアの合奏って絶対音楽に合わせなきゃいけないの?」という質問に関して、自分なりに勉強して、月一回のZOOM交流会でお話させていただきました。その中で「ミュージックケアは鑑賞に始まり、鑑賞に終わる」つまり「音楽を聴くこと」をとても大切にしていること。そして「ミュージックケアの動作(身体表情表現)や楽器演奏は『音楽を聴くため』のもの」というお話をしました。音楽を鑑賞する、って大人でも結構難しい。小さなお子さんに、「座って静かに音楽を聴きましょう」、これはかなりしんどいです。でも、様々な動作をしたり、楽器を鳴らたりしながらなら楽しめる。そして、みんなで体を動かして、楽器を鳴らして楽しむことを継続する中で、「みんなと音が合うって気持ちがいいな」「なんか楽しいな!」と感じる瞬間がやってくるかもしれない。そうすると他者を好意的に感じられるようになり、もっと他者と関わりたくなる。もっと関わりたくなると、他者とうまく関われるようになる、優しくできるようになる。それが「その人の生きる援助」「発達の援助」になったりする。そんなお話をしながら、自分の中で少しずつ「合奏をやる意味」を整理していきました。

ミュージックケアにおいての合奏は、いわゆる「上手な合奏」をするためのものではない。様々な楽器を演奏することを通して、「音楽を聴くこと」「音楽を聴けるようになると他者とつながることができ、それが生きるための援助、発達の援助になる」。そのことは忘れないようにしようと思い、合奏を続けました。初めは「道化師のギャロップ」を合奏していましたが、テンポも速くちょっと難しい。ということで、もう少し落ち着いたテンポで、繰り返しの多い「ボギー大佐」に曲を変更しました。とにかく音楽を聴けるように。そのために、どの楽器をどこで鳴らしたらいいか分かりやすいように、うちわを使って指示を出して、できるだけ音楽を聴くことに集中できるようにと工夫してみたり。とにかく試してみました。

■ 合奏を通してみんなとやりたいこと

そして、今月あったZOOMでの研修会。そこで合奏について学ぶ機会がありました。そこで学んだ中で心に残ったのが「合奏を通してコミュニケーションする」ことです。

「はい、鈴!」「はい!鳴子!」「せーの!1!2!3!4!」私が指揮をしているときの言葉って、ただの「指示だな」って思いました。とにかく合わせよう、とにかく正確に鳴らせるように、ばかりになって、一方的に指示を出している。だから、「これでいいのかな、これってミュージックケアじゃないよな」ってもやもやしていたんだと思います。

まずはトレーナーである私が、今日はこんな風に曲を作っていきたいという思いをもつ。そしてそれを参加してくれているパパやママ、子どもたちに、表情や動き、体全体を使って伝える。「ここは大きくドン!っていくよ」「ここはこんな風に小さくね」言葉だけでなく大きいところは身体全体で大きく、小さいところは身体を小さくして。そんな風に伝えながら「今いいね!」「もっともっと!」ってコミュニケーションをとっていく。そうやってみんなで音楽を作っていく。

音楽を聴いて、トレーナーとコミュニケーションをとって、自分の音を聴いて、隣の人の音も聞いて。「音楽を聴く」「他者とつながりながら音楽を作り上げる楽しさを感じる」まさに、「生きるための援助、発達の援助」だなって、なんだかすごく納得できました。ミュージックケアでの合奏はこういうもの、私がカラフルミュージックでやりたい合奏はこれだなって。そして、これをやるためには、トレーナーである私が、「どんな音を鳴らしてほしいか」「どんな表現をしたいか」考えをもって、それを表現する表現力を付ける必要があります。これはとにかく勉強して実践するのみ!

2022年、私はたくさんの素敵なパパやママ、お子さんに出会え、たくさんの方々が参加してくださったおかげで、いろんなことに挑戦でき、たくさんミュージックケアを楽しむことができました。本当にありがとうございました。今回書いた「合奏」だけでなく、2023年も参加してくださる皆さんと一緒に楽しみたいこと、挑戦したいことがいっぱいです。たくさん学んで、たくさん実践して、たくさんの方々に、ミュージックケアってステキ!ミュージックケアって楽しい!って感じてもらいたい。そして、2023年、カラフルミュージックに参加することで、「楽しい時間が過ごせた」「こんな幸せな気持ちになった」ってたくさん思っていただけるような、そんな活動にしていきたいと思います。

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