見出し画像

4年前の明日は入籍した日だったりする

4年前の明日、私の名字は変わった。

クリスマス・イヴに入籍したと言うと「ロマンチックだね」なんて言われたりするが、私達夫婦の場合はロマンチックの欠片も無い理由で明日が入籍した日《結婚記念日》となった。


私は『結婚』に関する色々な事柄に憧れがなかった。

プロポーズされたいとか、ドレスを着たいとか、入籍日にこだわりたいとか……そういうものへの興味が薄かった。

故に、友達には「そんな気がしていた」「とても貴女らしい」と言われるプロポーズをかました。

可愛い台詞を言ったとか、ロマンチックなシュチュエーションだったとかじゃなく
「このまま付き合ってるつもりなら、結婚してしまってもいいのでは?紙一枚書くだけなんだから、別れる気がないなら、籍入れようぜ」と当時彼氏だった夫に提案した。場所は、どこだったかな?覚えていない。夫はニコニコしていたと思う。私の提案型プロポーズになんて言われたかも忘れた。

それから数ヶ月後の4年前の明日。入籍した。
私が「おッ、クリスマスイヴが祝日!あなた休みだし、記念日沢山あると面倒くさいし、忘れようもない日だし、日も良いし、24日に出しに行こう!」と提案したからだ。夫はウンとだけ言った。我ながら、ロマンチックの欠片もなさ過ぎる言葉達。そして、夫よ。何か言え。それでいいのか?本当に?

当日二人で苛々する事があって、苛々しながら役所に出して、窓口の人に「しゃ、、写真とりましょうか??」って気をつかわれるまで、写真なんて撮る雰囲気でもなかったので、微妙な顔で二人写真を撮ってもらったのはいい思い出。笑

そうそう、私達は結婚指輪も買っていない。付き合っていた時にお互い贈りあったペアリングを付けている。ペアリングを買うときに「どっちの手の、どの指にする?」と聞いたら「左手でいいんじゃない?」と言われたから「じゃあ、どうせだから薬指にしようか。笑」と決めて買った。
その時は、付き合って浅く二人とも「結婚」の言葉は口にしなかった。お互いどう思っているかも話さなかった。でも、不思議と自然に、結婚への道を選択してきた。 

(だいぶ色抜けした)

2021/12/24で4年結婚生活が終わり、5年目になる私達。

写真の花は4年前夫に「花とかもらったことないね」と言ったら、クリスマス前にくれたもの。今は真っ白だが、貰った当初は淡いブルーだった。

友達には「貴女らし過ぎて笑える」だの「男前すぎるww」だの笑ってもらえる話だけれど、ちょっと年配の上司なんかには「それでいいの?」なんて言われたりしたなぁ。

なんだかんだ、4年か。付き合いを含めたら、7年くらいかな。大きな喧嘩もなく、なんとかやってきた。

私にとって「入籍」は、そういう制度があるから使ったようなもので「結婚」した感覚は人よりだいぶ薄いのかもしれないと思うことがある。

夫も、そんなに「結婚生活」にアレコレ注文はないらしい。有り難や。妻として、嫁として、女としての役割なんて、私にこなせる気がしなかったので、私は夫に許されながら「私のできる範囲の事」をこなし生きている。
逆もまた然り。夫も夫が出来る事をこなして息をしてくれればいい。


世の中、プロポーズを待ちたい人もいるだろう。
指輪にこだわる人もいるだろう。
ドレスや式に心踊らせたり、理想の結婚生活がある人もいるだろう。私達はそうではなかったというだけの話。そして、そんな夫婦もいるよという話。

私達夫婦は特に何もなく、でも、穏やかな日々を過ごす。

明日だって、特にロマンチックな予定はない。私なんて昼から歯医者の予定だし、夫は夜勤だ。
ケーキ?あぁ、ケーキ…うーん。夫が食べたいっていえば食べようかな。
夜ご飯は一緒に食べられそうだから、何か…作ろう。なんだろ。骨付きの肉でも焼いてピックでも刺すか。


私は自分の事に関してはあんまりだが、他人の幸せは別腹。どうかロマンチックをわけておくれ~と思っていたりする。笑

相手が居ようが、居なかろうが、その人が心踊る事がチビチビあって、なんとなくでも息をしていられる世界で、存在していてくれたら、それ以上のものなんてないのかもしれないと思う。


明日はクリスマスイヴ。
どんな物語が生まれるんだろう。
皆にとってどんな日になるんだろう。
何も無くてもいいし、何かあってもいい。

なんにしても、笑顔が溢れているといい。


ここまで読んでくれて、有難う御座いました!

ここに訪れてくれた画面の前のあなたに心から「ありがとう!」

また遊びに来てくれたら嬉しいです。
スキやコメントも、気が向いてくれたら嬉しいです。

では、また!

サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。