TS転生モノを書こうとして、プロット段階でおののいている件
どうも、変な小説ばかり書いているアマチュア小説家です。
前回、異世界転生テンプレの要素を全部削って、ついには女の子まで出てこないという極限の作品を書きました。
「この転生系クソラノベにはヒロインが居ません ~異世界転生モノの面白い要素を全部削ってみました~」
っていう変なタイトルの作品です。
コンセプトからして分かるように、極限のひねくれ作品です。
初めて完結させた長編がこれだけひねくれているのも珍しいかと。
とにかく、これだけひねくれた後なので、一度くらいストレートな作品を書いてみてもいいかなという気がしてきました。
しかし、普通のバトルモノ、恋愛モノ、そういったモノはストレートに書くと本当にストレートすぎて面白くありません。
ストレートに書いて面白いのは、元のジャンルにひねくれ要素があるジャンルです。
ということで、TS転生を書いてみようと思いました。
そして、プロットの要素を列挙している段階で絶望してきたお話。
Why Plot!?
もともとプロットレスが好きな人なのですが、前回プロットレスで展開して苦労したので、今回はプロットを組んでから話を書くことにしました。
といって、箇条書き程度ですが、それでもあるとないとでは大きな違いです。
ということを前作の終盤で実感しました。
終盤あたりで詰まって、そこで初めてエンディングまでのプロットを書いたわけです。
そうしたらかなり気が楽になって、「やっぱ……プロットはあった方がいい」と思ったわけです。
風呂敷を広げるときはプロットはいらないのですが、風呂敷をたたむためにはプロットがあった方が楽です。
TS転生は要素が多すぎる
普通の転生モノなら俺TUEEE要素とかハーレム要素とか快感要素がたくさんあります。
そして、TS転生モノにも快感要素がたくさんあります。
実際にはTS転生していても、中身完全に男で姿が美少女になった要素を一切活用しない作品もありますが、今回考えているのはそういうモノではありません。
TS転生した要素を活用した……というかTS転生の要素しかない純度100%な作品を目指しています。
たとえばここに冒険要素とか権力闘争とか足していけば、物語はどんどん長くなって超長期連載作品にすることが出来ます。
しかし、そういう風にはしたくない。
TS転生+成り上がり+権力闘争で、100万文字とかできるでしょうが、そういうことをしたいわけではない。
そういう要素をなくしてストレートでその要素だけを書き切って、すぱっと終わらせたいわけです。
(この分野に愛がないから短くしたいわけではなく、作品としてそういうものにしたいからです)
ということで、自分で思いつくTS転生のおもしろい要素を列挙し、さらに世のTS作品を読んでさらに要素を追加していったのですが……
これがなんと要素がどんどん増えていくのです。
なんで要素が多いのか?
自分でもよくわからないのですが、おそらく普通の転生よりも格段に複雑だからだと思います。
通常の転生というのは容姿が変わることはあっても、性別は変わりません。
ということは、元々持っていた欲(権力・名誉・金・異性)が異世界に来たことで発露するだけで、あとはそれをどう満たすかという話になります。
ところが、性別が変わるとなると、自分が以前持っていた欲が薄くなったり、別の欲が出てきたりして、欲そのものが複雑になります。
そして、その欲を満たすための展開というのは繊細かつ複雑になります。
例えば普通の転生者(男)なら「金・力・世間に認められる・モテモテ! ハッピー!」、(女)なら「周囲に認められる・金・庇護対象! 楽しい!」ってな感じでしょうか。(乱暴にまとめてるから突っ込まないでね)
しかし、性別をひっくり返すと、「自分の意識をどうするか」とか「相手にどう思われるか」とか「違う性別で生きることとは」的な話が出てきて、欲や展開がもっと複雑になるわけです。
ということで、その話と展開を書くとすごく要素が多くなるわけです。
そして、それぞれが現実にあり得ないことだからこそ面白くて、スキップするわけにはいかないんですよねぇ。
愚痴
つまり書きたかったのはただの愚痴。
それにしても、なぜか今回は普通に敬語で書いてしまった。
いつもはだ・である調で書いているのに。
とにかく、プロットがどんどん膨らむ。
一体、第一稿ができるのはいつの話か……という愚痴です。
そんな愚痴を読まされても困りますよね。
分かっているんですけどね。
うーん、ちゃんと書き上げられるのだろうか……
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