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真夜中の月

皓々と照り輝く月よ

真空の闇を突き抜ける

白い光

世界は

厳寒の大気の底で

じっと息を潜める

あらゆる気配は消え去った

そよとさえ風は吹かず

見渡す限りの事物は

静止し

時の経過を知らせるものは

この身から

ぬくもりというぬくもりが

外部へ向かって

放射されているという自覚と

月の

ハレーション

発光への驚き

俺は

たまらなくなって

息を吐く

目の前を流れていく白い靄が

拡散していくのを目撃すると

それは

俺の生きている証だと

思う

真空に浮かぶ惑星

この地球において

真空に浮かぶ月を

見上げながら

宇宙の闇を感じ

宇宙の光を享受しつつ

イマジネーションは異世界からの相互通信です。力強いサポートに感謝します。