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ムンバイで初1人暮らしスタート🇮🇳

 ムンバイに引っ越してきて2週間ちょっとが経過。家も見つかり、Wi-Fiもつかがり、大家さんとご近所さんは皆さんいい人で快適に過ごしている。
気候は穏やかで、夏である現在も日中以外は涼しくて過ごしやすい。街が海に面しているから風もあって気持ちいい。大都会ならではの活気がある。
以前住んでいたハリヤナ州のグルガオンに比べると、服装にも縛りがなくて夜でも1人で出歩きやすいように感じる。いい街だと思う。

ムンバイのオフィス街

 ただ、この2週間めっちゃ大変だった笑
以前住んでいたグルガオンに帰りたいと何度思ったことか。一瞬、「ムンバイから逃げちゃおうかな、、どうやって逃げようかな」なんて考えもした。ムンバイの物価が予想より遥かに高く、現地採用の条件で生活していくには厳しい環境であること。親しい人が周りにいないことへの寂しさ。このふたつが主な理由。
「住んだことのない街に自分で選んできたんだから分かってたことでしょう」と自分でも思うけれど、私にとっては初めての経験で対応することが大変だった。

物件探しでショック

 ムンバイの物価はインドのどの都市よりも高いことは知っていた。それでもインド経験もあり、ムンバイに関するリサーチもしていた私は「家賃がグルガオンの時より1、2万ルピーくらい高くなる程度かな。初めての1人暮らし楽しみだなー」くらいにしか考えていなかった。
ムンバイに到着して1週間で家を決めなければいけなかったため、到着日の翌日から早速物件探しをスタート。新しい会社が紹介してくれた地元の不動産エージェントに予算などの条件を事前に伝えており、彼らが紹介する家を何軒か見て回ることになっていた。

 朝、私が滞在していたホテルでエージェントと待ち合わせ。タクシーに乗って1軒目の物件に向かった。そして、目的地のビルを見てびっくり。「ここ!?」と何度も聞き直した。(人によって感想や受ける印象は違うと思うけれど)

※以下二軒は1LDKで月55,000ルピー(日本円で約9万円ほど)

1軒目の外観
中のベッドルーム
3、4軒目の物件。建物の入り口でカラスがネズミを食べているのを見かけて衝撃だった、、

 もちろん、「ここでも充分良いじゃん!」と言う友人もいた。ただ、私は違った。人によって感想は違うけれども、私は自分が思っていたほどタフではなく、ナイーブで贅沢だったと言うこと。

 「ここは、私の感覚では住めない」とエージェントに伝えると、「あなたの予算だと、これくらいの物件よ。部屋の中は綺麗だから問題ない。清掃すればもう少し綺麗になるから大丈夫。」という返答が返ってきた。
そして思わず「ここに、日本人か外国人は住んでいるの?いないのに連れてきたの?」と言った。

 そこで私は綺麗な物件はもちろん、「日本人として気を遣ってもらう」ことを期待していた自分に気がついて、さらにショックを受けた。

「私は日本スタンダードの感覚だから、綺麗なところに住む。もちろんあなたもそれを知っているよね」的なニュアンス。自分がそんなこと言うなんて思ってもいなかった。インドが好きと言いながら、矛盾しているように感じた。

 しかし、他に紹介してもらった物件でも同じようなやり取りを何度も繰り返し、その度に衝撃的な物件へのショックと自分の心の持ち様へのショックでダブルにストレスだった。

 グルガオンに住んでいる時、上の写真のような地域に住んでいた友人の家に集まるのが好きだった。居心地が良かった。だから大丈夫だと思っていたけれど、それは信頼できる友人が側にいたからで、1人では心細く、怖くて無理だった

大都市ムンバイの物価

 物件探しをしていて、ムンバイでグルガオンで住んでいたような家に住もうと思ったら倍くらいの値段がかかると感じた。リサーチして見つかる情報の時期よりかなり物価が上がったらしい。

 特に私の職場があるLower Parelという地域の周りは家賃がとても高い。そして、ムンバイは渋滞が凄まじい。現在私が住んでいる地域はGoogle Map上だと職場まで車で9分と表示されるけれど、実際は30分以上かかることがほとんど。
それでもオフィスに週4日は出社、渋滞が酷くても1分でも遅れれば遅刻にカウントされる。インドでの主な交通手段であるタクシーも捕まりにくく、電車はローカルスタッフの方もやめておいた方が良いというほど混んでいる。

 生活の快適さを取ってグルガオンの時と給料はあまり変わらないけれど倍以上の家賃を払うか。安さを取って生活のクオリティを下げて移動に苦労するか。私にとって究極の二択になった。(結局、外で刺激の多いインドならせめて家ではリッラックスしたいと考え、前者を選ぶことに)

※選んだ物件。月60,000ルピー(日本円で約10万円ほど)

ムンバイだと1人暮らし用の物件がほとんどなく、1LDKで小さい方だそう

※グルガオンで住んでいた物件。光熱費、クリーニングサービス付きで月30,000ルピー(日本円約5万円)

この他に共有のリビングルーム、シアタースペース、キッチン

初の1人暮らしで色々と感じる

 グルガオンの時はインド経験のある親切な会社の同期に彼女のシェアハウスを紹介してもらったため、物件探しをする必要がなかった。ストレスなく、苦労することもなく、安全で安心できる家を手に入れた。今回は知り合いもおらず、1人で対処し選択していくしかない。初めての経験で不安と寂しさを味わうことに。
この作業をインドだけでなく日本でもどこでも、経験してきた人は本当にすごい。心身ともに重労働だと思う。

 これからきっと私はインド、日本以外の国にも住む。そうして行きたい。国、地域ごとに物価、気候、言語などの環境は違ってくる。その度に対応していくことになる。インド国内でもこんなにも条件が違う。
だから、違いを嘆き、責め、そこから逃げようとするのではなく、まずは状況を受け入れて自分がその中でどうしていくか考え、トライしてみることにした
初めはショッキングな事が多く、寂しくても。
(この2週間、「グルガオンだったら◯◯なのに!」と言って何度騒いだことか、、、笑)

 今は落ち着いたけれど、落ち着くまでの2週間、色んなことに向き合ってきた。仕事の前に生活面で一苦労。これもいい経験になると信じてる!

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