縁起が良いクイズ
奈那検のお仕事の一つにクイズの考案があります。
主にデイセンターやデイケアなど、施設で楽しめるクイズで
・認知症の方が取り組める回想法を交えたクイズ
・脳の若返りを狙ったクイズ
・老若男女みんなで楽しめるクイズ
季節や日付に関連付けたり、イラストで分かりやすくしたりして、時には答えを導き出しやすいようなクイズなどなど。
体操をしたりレクリエーションをしたりと時間によってプログラムが決められているので、クイズの持ち時間は15分程度。13時45分~14時位になっているところも多いのではないでしょうか。その時間内におさまるように、答えは出なくても最後には
「あー分かった!スッキリした!」
と、脳科学者も推奨するという、答えが分からなくても脳が活性化するアハ体験も取り入れます。
縁起が良い漢字クイズ
さて、寅の年だった2022年の2月は「寅年」の「寅の月」。そして2月6日と18日は「寅年+寅の月+寅の日」が3つ重なる金運開運日でした。
そして今年、令和5年5月。5日の日はゾロ目で何やらラッキーな感じ。
こういった縁起の良い日、そして何やら縁起の良い日にこじつけられる日は、縁起の良いクイズを出したくなります。
クイズの出題日の天気や季語など、季節感も絡める
ちなみにこの日は令和5年6月7日。特に縁起が良いというわけでもありませんが、5,6,7と続き何やら縁起が良さそう…という理由で本題に入ります。梅雨入りしていて、雨が降ったり、…かと思うと晴れ間が見えたり中休みに入ったり。この日、ヒントに使うとするならお天気ですね。
前振りから
「今日は縁起が良い日ですね。」と縁起が良い漢字クイズを始める事を話します。
「今年は卯年ですが、十二支も縁起が良いですよね。一年の始まりに、その年の干支になる置物を置いたりします。今年ならウサギの置物を玄関に飾ったりしますね。皆さんのお家の玄関にもあるかもしれません。」
そんな話をしながらホワイトボードの隅の方に十二支を書いておきます。
十二支を書くのは、いろんなクイズで使えるから。一緒に「ね、うし、とら…と言ってもらえたりして良いスイッチになります。
それでは、問題です
漢字一文字です。
偏と つくりから成り立っています。
偏の方には、十二支のうちいずれかの干支が入ります。
「上の12の漢字に偏になる干支っていたっけ?」
となりますが、この12の漢字がそのまま偏にはなりません。
この偏にも実はとても縁起の良いストーリーがあって、
大蛇が大空に向かい龍へと変化していく様子を表しています。
つまりその干支というのは…
「そうです。蛇、つまり巳 と
龍、つまり辰ですね。どうですか、この偏だけでもめちゃくちゃ縁起がよいでしょう?」
お話をしながら、関心をもってくれているか答えが出るかどうか、どこからか手が上がる様子がないか見渡します。
皆さん、真剣に聞いてくださっております。まだクエスチョンが多いらしく答えに繋がりそうではありません。
めちゃくちゃ早く答えが出されることもあるし、考えてる人のために
「わかった方は挙手で。まだ答えは言わないでね~。」と伝えておきます。
「ちょっと分かりにくかったかなー…。」なんて時ももちろんあります。
ヒントが重要
より正解へ導きやすく、そして解答者が
「あー!分かった!。」と閃く、この「あー!」の瞬間をいかに与えられるかがヒントを出す時のポイント。
あとから
「もっとこっちの方へ持って行ってあげれば分かりやすかったかな。」と後悔することもありますが、ご心配には及びません。
解答者の皆さんから良いヒントを貰えるラッキーな時もあります。
今までに出ているこの漢字のヒント
・雨…かな。それ以上言うと分かってしまうので出せても「雨〇〇〇」…まで、でしょうか。
・この日は、晴れていました。「今日は、朝から晴れているので、見えそうではありません。」
・見えたら良いことがある、など希望をもたらしてもらえます。
「ここで偏になるのは、空に向かう大蛇…ですので偏は…。」
「あっ!虫か!」
書き始めると声が上がってきます。
「虫??」
縁起が良い…??これだけではなかなか繋がらないようですね。
つくりのヒント
「つくりもこれまたすごく素敵。天と、大地を繋ぐという意味があります。」
「あっ!」
相原さんが、答えが分かったようです。こっそり耳打ちしてもらうと、見事正解。
「それでは、天と 地を
つなぎます。」
「に、虹じゃ。」
「あら、虹だわ。」
正解の声が次々と上がってきます。皆さん目もイキイキして無事アハ体験が出来たようです。
最初の方で出した雨〇〇〇の○の中には、「あがり」が入ります。そう、「雨上がり」がヒントになっていました。最初に「雨上がり」まで出しちゃうと、すぐに分かっちゃいそうなんだもの。
どうですか?すごく素敵な縁起の良い漢字でしょう?ファンタジーの世界ですね。
ここでちょうど15分。
相原さんが時計を指差しました。
「2時(虹)じゃ。」
おお!
素晴らしい。
正解を一番に出し、最後にとっても上手い締めくくりをしてくれた相原さんでした。(拍手!)
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