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あなたの組織にUIUXの重要性を広めるための3つの方法

こんにちは、アジケでサービスデザイナー/デザインコンサルタントをしています、ハラです。

今回は、プロダクトのUIUX品質に悩む担当者さまに向けて、どうやったら社内でUIUXの取り組みの優先度を上げることができるのか、よくあるお悩みとその方法をご紹介したいと思います。


よくあるお悩み

1. 事業側の施策が先行し、UIUX観点の施策の優先度が低い

プロダクトのUIUX部分を担当するデザイナーやディレクターなどの現場担当者はUIUXの重要性について認識はしつつ、企画を担当する部署からは新機能や次のスコープの議論など、ビジネスサイドの優先度の高い施策を先行して着手してほしいと依頼されており、UIUX観点の議論が後回しになっている状況です。
ミニマムの改善は現場レベルで対応できますが、本質的な改善まではメスを入れることができず、またリソースの制約からも取り組みが後回しになってしまうことに悩みを持たれている状況です。

2. UIUXの課題について上層部や開発メンバーに伝えても危機感が伝わりづらい

既存のプロダクトについて改善を企画し、上層部や開発メンバーに提案を行ってもなかなかその重要性が理解されず、保留となってしまう状況です。
UIUX観点の議論は定量的な数字で表すことが難しい部分もあり、議論が抽象的になってしまうことも多くあります。課題の共通認識を持って改善について議論することが難しい点にお悩みを持たれている状況です。
また、UIUXに課題があることで「何が悪いのか」を具体的に示すことができず、ビジネスや開発の制約から施策として優先度が上がりづらいという悩みも多く聞かれます。

3. ユーザーからの要望や声をどう分析して、改善に活かせばよいか業務イメージがつかない

アプリストアの評価や書き込まれるコメント、カスタマーサポートへ寄せられる問い合わせなどをユーザーの声として認識されている企業さまも多いのではないでしょうか。
ここで出てくるお悩みとしては、一人ひとりの意見をどこまで採用するべきか、「使いづらい」という意見をどのように分析して、具体的にどこをどのように改善したらよいのか、進め方のイメージが付かず、手がつけられないという状況です。

社内にインハウスデザイナーやデザインプロセスに理解のあるメンバーがいれば特に問題にはなりませんが、デザイナーやデザインチームがない企業さまでは、総合職の方が他の業務の傍ら施策立案や外部デザイン会社や開発会社にプロダクトの改善の依頼を行っている状況が多く見られます。
実際に顧客の声から分析をし、具体的な改善案を出すまでの進め方に悩まれている方は多くいらっしゃいます。

社内にUIUXの重要性を広めるための3つの方法

1. ユーザーリサーチを行い、その結果からUIUXに対する重要性を認識してもらう

まずは、実際にサービスを利用しているユーザーを集めて、普段の使い方やサービスに対する要望、使いづらいと感じる点についてインタビューを行います。
ユーザーインタビューやユーザビリティテストと呼ばれ、実際にユーザーの声を取り入れ、サービスの課題点を明らかにする定性調査の方法です。
社内の人材だけではバイアスがかかってしまい、適切な評価ができないときや課題点が明確でないときは、ユーザーの声を根拠情報として活用し、社内にUIUXの品質状況を伝えることは有効です。
ただ、実際ユーザーリサーチを行うためには正しい結果を導き出すための準備やインタビューや分析のスキルが必要になります。

ユーザビリティテストのイメージ
ユーザビリティテストはサービスを実際に使用している様子を観察します

ユーザーリサーチに関してもっと知りたい方はこちらもご覧ください


2. 専門家にエキスパートレビューを依頼し、課題点をレポーティングしてもらう

社外のデザインの専門家にエキスパートレビューを依頼することも1つの方法です。自社プロダクトについて第三者の目線と専門家としての知識を持って評価をしてもらうことで、上層部や開発メンバーの方に対して説得力のある情報としてUIUXの品質状況を伝えることができます。
社外の人材に評価をしてもらうことで、社内で行うよりも結果を受け入れやすくなるメリットがありますが、それなりのコストがかかってしまう点がデメリットです。

レポートのイメージ
レポートのイメージ

3. UXピラミッドの観点で評価を行い、その結果からUIUXの状況を伝える

UXピラミッドというUXの品質を階層的に表現した指標を用いて社内で客観的に評価する方法もあります。
ピラミッドの下層部がユーザーにとっての最低限の利用価値、上層部がユーザーに付加価値を与える体験の指標となっており、各段階は前の段階を基盤として構築されています。
下層部に課題があるとユーザーは「使いづらい」と感じるため、下層部のどこに課題があるのかチェックを行うことで、ユーザーリサーチを行う前にチェックを行うことができます。

UXピラミッド
UXピラミッド


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少しだけ中身をお見せします

使いやすさ診断表
使いやすさ診断表

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得点が1〜3点だった場合のユーザーの状況
得点が1〜3点だった場合のユーザーの状況

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