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写真映りが悪すぎて落ち込んでしまうから自撮りは無理


私は、自分で言うのもおかしな話だが、子どもの頃からわりかし周りから、「かわいいね。」と言われて育ち、大学生になってからクラブなどで夜遊びをしだした頃には、必ずや誰かからナンパをされ、世間的にはモテていた方だと思う。(ナンパ=モテるではないが。)
駅から家までの徒歩でさえ車が横に止まり、声をかけられる。
海や海外に行った時には、大変だった。どこへ行っても男性から声をかけられる。一緒にいる友達には声をかけない。
次第に友達に申し訳なくなり、1人行動をすると、さらにナンパが多くなる。
一度に3人から交際を申し込まれたこともある。

これはモテ自慢でも何でもなく、私は昔から自分を美人だとは全く思っていない。その反対で、鏡を見るたび落ち込むほどビジュアルが悪い。
コンプレックスだらけだ。
若い頃は、化粧を必死に研究し、少しでもマシに見えるように時間をかけて顔に色を塗りたくった。
モデル、女優さん、本物の美人さんには、この惨めさはわかりっこないだろう。大変虚しい。

朝起きたら、顔が山本舞香さんみたいになっていたら、毎日起きるのも楽しいのだろうなと常々思っている。
私が昔、男性によく声をかけられていたのは多分、私には隙があって、男性から軽く見られていただけなんだと思う。
それと、近づき難い、目を見張るような美人には男性は声をかけにくいのではないかと思う。私が男性だったら、そんな女性に声をかける勇気はないだろうと思う。
その点、私のような特徴のないタイプは声をかけやすいのだろう。
性格も良いわけではない。愛想はないし、キラキラ女子でもない。イケてない部類だ。

若い時に、友達と一緒に撮った自分の写真の顔に愕然となりショックを受けたのを今でも覚えている。
私はこんなに不細工なのか?悲しい。
1枚くらいちゃんと撮れているのはないの?何枚もめくるが1枚もない。全てボツ。
友達が眩しく見える。笑顔が素敵。でも自分は…悲惨。
美人でないのはわかっていたけど、これほどダメだとは知らなかった。
それ以降、私は自分の写真を撮ることを避けた。
誰かが撮ろうとしても、「いや、私はいい。」と拒否する。一緒に撮ろうと言われても、人の携帯に自分が残るのが耐えられないので、自分の携帯で撮り、後から送るね、と言っては削除を繰り返した。
会社の集合写真などでも1番後ろに回り、せーのの合図で下を向く習慣をつけた。

付き合った彼氏たちとも、一緒の写真を絶対に撮らせなかった。
「何で写真嫌なの?」必ず聞かれるが、人は自分のコンプレックスを誰かに知られるのを恐れる生き物。「風景を撮った方が思い出になるじゃん。」などと、よくわからない言い訳をして写真の話題から話を逸らした。
一度、勝手に撮られた時、向こうも戸惑っていた。「あれっ。何かよく撮れてないな。」ガーン。それですよ、それが撮りたくない理由なんです笑

唯一、避けられないのは証明写真だ。
これは、運転免許の時には加工で誤魔化せないし、もう仕方がない。免許証の写真さえ誰かに見られなければいい。

人の顔というのは、大抵が左右対象ではないと言われているが、私も自分の写真を見るまで、こんなに左右が違うとはわからなかった。毎日化粧をしても気づかないものなんだなと思った。
今は、SNSで皆さんが自撮りをアップする時代。こんな時代にも私は自撮りをしたことがないし、自分のアルバムには自分の顔は無い。

私は写真映りが悪い、と自分では思っていたが、結局は元が悪いだけだと思う。
毎日鏡が見たくなる、そんな顔に生まれた方は、幸せなんだろうな、と思う。どんどん自撮りをしてアップしていただきたい。
私は一生、自分の顔の写真を残すことはありませんが…



#写真嫌い #コンプレックス

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