同じ人はいないから

こんにちは。
久しぶりの記事になりました。

今回は、世の中には同じ人は一人としていないということ、まあ簡単に言うと「同じ病気でも人それぞれ違うんですよね~」という話を書こうと思います。

私のプロフィールを見て、中には「パニック障害で人生の半分?そんなに長く患う病気なの?」と思った方も、いるかもしれません。
実際、面と向かって「長いね。普通もっと早く治る病気だよね」と言われたこともあります。

世の中には、パニック障害の体験記はたくさんあります。
本であったり、ブログであったり、身近にそういう人がいる、という人もいると思います。
そして、その体験記の多くは、とても辛い目に合ったものの、今はこれだけ回復して生活を取り戻しています、というものです。

それはとても貴重な体験で、同じ立場の人を勇気づけるものでしょう。
治るための努力は並々ならぬものがあったのでしょうし、素晴らしいことだと思います。

でも、それがすべてだとは思わないでほしい、とも思います。

治った人と同じように努力をしても。
治らず苦しみ続ける人もいます。

治らない人が声をあげるのは大変なことです。
声をあげても、人々が目を向けるのは、現在進行形で辛い人の話よりも、辛い病気を乗り越えた人の話でしょう。
病気を抱えてなくたって、生きていると辛いことがたくさんあるのに、他人の辛い話なんて聞きたくない。
それは当たり前のことだと思います。

でも、治る人もいれば、簡単には治らない人もいる、ということを知って頂けると嬉しいです。
治った人と同じことを、同じだけすれば治る、という病気ではありません。
人間が一人一人違うように、病気になった原因も、治す環境も、周囲の理解が得られるかどうかも、一人一人違います。

これは、あくまで稀なケースだとは思いますが、かつて精神的な病にかかったことがある、という方が、治らない人を必要以上に追い詰めるところを見たことがあります。
自分だってそういう体験はした。
でも努力して治った。だから、あなたは努力が足りないんだ。
自分が言われたわけではないのに、とても悲しい気持ちになりました。

人は自分の見てきたもの、体験してきたことしか知りません。
でも、人は想像することができます。
相手の立場に立って考える、ということができます。

人はみな、自分とは違う人間なんだということを理解し、認め合うこと。
パニック障害でも、別の病気でも、たとえ病気がなくても。

それを「思いやり」と呼ぶのだと思います。

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