誰に対しても、接するときに「敬意」をもって接することを意識している。

自分自身が人の言葉づかいや態度に敏感なのもある。また「他者に入ってほしくない領域」や「他者に指摘されたくないこと」は誰しもあると思うから、その部分に触れないよう配慮するのは、最低限の礼儀だと思っている。

そして私は自分が人と信頼関係を結べる人でいたいから、相手に敬意をもつことを忘れないようにしている。

他者と関係を築いていくのは時間のかかる作業だと思う。信頼関係とは何度何度もやりとりを重ねて、相手への敬意を忘れないようにしながら接して少しずつ積み重ねていくものだと思うから。

その人との関係を継続したいと願ったり、その人の役に立ちたい、と思ったりする自分の願いを自分で叶えるためにも、少しずつ信頼できる理由を積み重ねて、関係をゆっくりと結んでいくしかない。

あきらめることは本当に簡単にできる。けれど継続しつづけないと得られないものはたくさんあって、本当に欲しいものは大体時間をかけないと得られない。

長いやりとりの積み重ねでつくられていくものは柔らかくてなくなりやすいものが多い。けれど見守りながらゆっくりと育てていくしかない。信頼関係を築くということは、出口の見えない道を進みつづける忍耐力を必要とされるのだ。

だけど他者と信頼関係を築けた喜びはなにものにも変えられないから、自分が信頼に値する人間なのか時々確認しながら、毎日少しずつ信頼を積み重ねられるよう行動を繰り返す。