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休職して3か月、発進

休職して最初の3か月間は、バイクで言う、エンジンかけるけど半クラがなかなか上手くいかなくて、すぐエンストしてしまう状態が続いていたような気がする。

そんなとき、彼氏に「これで終わりかもしれない」(直訳に近い)と言われた。これもまたバイクに例えると、立ちゴケ?

あ!気がついたら転倒していた。

一週間、めちゃめちゃ落ち込んで、毎日泣いていた。いろんな友達、そしてたまたま実家にいたので親に毎日話を聞いてもらった。休職してから一番つらかった気がする。なんなら、人生でこんなに短期間で深く落ち込んだのは初めてな気がする。

振り返りまくって、反省しまくった。相手を攻める要素がなかなか見つからず、次から次へと、自分の考え方や振る舞い方の改善ポイントが浮かんできた。

一週間の間は、ただただ文字通り胸が苦しく、電車に乗るだけでも本当につらかった。一睡もできない夜もあった。

でもこれを青天の霹靂というのだろか。ようやく、自分が変わらなければならない、変わりたい、変わる、と思うようになった。

人生で何をやりたいか、自分が何に価値を置くか、どう生きていくか。大切な人や仲間に対してどう接するか。

ここ最近、彼と一緒に暮らしていきたいがために、それを達成するために自分の人生を変えていくことを最優先としながら、それに変なプレッシャーやストレスを感じるパラドックス状態だった。彼からの言葉に対してものすごいショックを受けて、一週間魂が抜けたかのように落ち込んだのは、自分が描いていた未来が見事に崩れていって、これから自分がどうすべきか分からなくなってしまったからだと思う。本当に、もう終わりだ、って思ってしまった。

一歩引いて見てみると全然そんなことはないんだけど、最近の自分は本当に世界が狭くなっていた。こうあるべき、に囚われて苦しんでいた。囚われるというか、自分で自分を型にはめようとして苦しめていたのかもしれない。

二週間目から、本を読み始めた。絶望したときに読むべき本を調べて、読み漁った。親や友達には本当にいろいろ話を聞いてもらって、慰めてもらい、励ましてもらった。でも結局これからどうするかは、自分で決めなければならない。自分で動いていき、変わっていくしかない。そんなとき、同じように壁にぶち当たった人たちがヒントや勇気をもらった本を調べて、味方につけることにした。

そのプロセスは、三週間半経った今も続いている。(というか今これを書いて、まだ一ヶ月も経ってないことに気づいた。)毎日本を読んで、勇気をもらっている。

一週間は本当に本当につらかったけど、そのつらい期間からとりあえず抜け出せた今は、変わるきっかけをもらえてよかったと思っている。休職したことに対しても、ようやくポジティブにとらえられるようになった。このつらい出来事のきっかけの一つは休職だったかもしれないけど、でも休職はきっと必要だった。今となっては、いろんな意味で人生の転機につながっている気がする。

まだ真っ只中ではあるけど、今、自分は変わっていると自信を持って言える。久しぶりに、わくわくしている。ここ半年は、不安が多かったけど、ようやく人生の不確実性を受け入れ、なるべく楽しんでいけるような気がしてきた。

私が尊敬するプロジェクトマネージャーの方は、ご両親が亡くなったとき、「タガが外れた」んだと、一緒に飲みに行く度に言っていた。たしかその方が40代ぐらいだったときなんだと思う。

私はまだぎりぎり20代だけど、40代を待たずしてタガを外したい。人生、思い通りにはいかないかもしれない。でも、こうあるべき、というのに囚われずに生きていきたい。

今月は、いろいろ動かしている。正直、どうなるかはわからない。でも、何が起きても、どうなっても、生きてはいける。コントロールはできなくても、得るものはある。

昨日久しぶりに会った先輩に、社会人歴がまだ6年未満ということに驚かれた。まだ今からやりたいことなんでもできるじゃん!と言われた。純粋に嬉しかった。たしかに、まだまだできる。お金にとらわれずに、なんでも挑戦できる。失敗しても、やり直せる。というか、失敗したらきっと学べるから、マイナスはない。

仕事を再開したら、これまで何度か苦しんできたバーンアウトや、人間関係の処理が上手くできなかったために感じた過度のストレスを回避するために、日々の向き合い方を変えるつもりだ。今、いろんな本を読みながら、自分の中のツールキットを準備している。

きっと、これから人生が楽しくなってくる。つらいことも、悲しいことも、受け入れていける気がする。

スロットルを少し開けて、クラッチがつながった状態。発進。転倒しても起き上がって、前に進むんだ。

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