自己啓発、怖すぎる (※個人の見解です)


恥ずかしながら、苦手なものがたくさんある。
きのこ、たけのこ、こんにゃくといった「何ゆえその食感なん?」系食材とか、電線の上にいる鳩(中学時代のトラウマ)とか。あと虫も、蚊を殺すことすら躊躇ってしまうレベルに苦手だ(優しいから、ではない)。

そんな私が最近本気で怖がってしまうもの、それが自己啓発。

嘘みたいな話だけれど、一応私にも自己啓発本を読み漁っていた時期がある。持続するかは別として、ワンランク上の人間になれた気がして最高に気持ちが良かった。

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性質上&マーケティング上ある程度仕方ないのかもしれないけれど、自己啓発の類は、見出しがあまりに攻撃的すぎる。「○○しない奴は馬鹿だ」とか「○○は無駄だ」みたいな。普通に怖い。本屋さんでプラプラしたり、ベッドの上でYoutubeを見ているだけなのに、突如として自分を否定される。何もしていないのにそんな仕打ちはないでしょ、と毎度毎度しょげてしまう。

つまるところ、こちら側が何も望んでいないにも関わらず、価値観を押し付けられる感じが辛い。例えば、希望者のみが集まるオンラインサロンで一意見として表明する分には全く構わないのだけれど、不特定多数の目に触れる場で、勝手に誰かを否定するのはちょっと理不尽だと思ってしまう。


かといって「私は『○○しない奴は馬鹿だ』と思います」とか「○○は無駄だ ※個人の見解です」みたいなタイトルも、それはそれで何だか嫌なので難しい。


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新しい知見を得る経験は、この上なく素敵だ。でもあくまで、他人の生き方や価値観を採用するかどうかの決定権は、自分自身で握っていたい。
その点、小説や映画なんかは良い。主題や教訓を、何重ものオブラートに包んで届けてくれる。エッセイなどもあくまで一人称単数(!)が主語に据えられているため、価値観を押し付けられている感じがしない。


どちらかといえば私は、これらの媒体から教訓を得ていきたい。自己啓発する主体はあくまで私自身だから。「”他者”によって”自己”啓発させられる」という語義矛盾からは身を一歩引きたいと思う今日この頃。




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