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自分の声

人生初、ラジオに出演しました。


先週、とある施設で、ポップアップショップとしてソーセージやサンドイッチを販売させてもらいました。その施設の中で、NHKの番組の一コマを収録しており、私たちの活動や物件を探しているという話をさせてもらうことができたのです。

いや〜生きているといろんな機会があるものですね。初めてのラジオ、生放送。とても緊張しましたが、良い経験となりました。

ラジオを聞いてわざわざ車で1時間半ほどかけて私たちのポップアップショップにお昼ご飯を食べに来てくれた方がいたり。

ちょっと前にローカル新聞に取材してもらった際にも連絡をくれた方がいたり、新聞を見ましたと言ってイベントに来てくれる方がいました。

こうやって少しづつ人の輪が広がっていくと嬉しいなと思います。



ところで、今までポッドキャストを聞いては、「この番組面白いけど聞き取りにくいなあ」などとボヤいていましたが、自分がいざ話す側となると、この難しいこと!批判するだけでなく自分もやってみる、というのは大事なことですね。
同じ言葉を使った表現でも、音声と文字というのは全く異なるものだと改めて実感することができました。


ラジオでインタビューをしてくれたアナウンサーと歌手のお2人は、流石に発声が良く、耳に心地良い語り口。スラスラと滑らかに、聞き取りやすく発声できるというのは当たり前のことではありません。これがプロの技術なのだと感心しました。


私は書き言葉に比べて、話し言葉をぞんざいに扱っていたかもしれません。
たったの5分でも、きちんと伝わるように話そうと意識を集中することは大変で、労力を要するものでした。普段からもう少しわかりやすく伝わりやすく話すように心がけたいです。


それにしても録音された自分の声というのは、どうしてあんなに変な声なのでしょう。好きになれないものですね。出演したラジオを聞いてみて、私ってこんなに鼻詰まりな声をしていたのか!と驚きました。

自分が普段聞いている”自分の声”は頭蓋骨の中に響いた音が聞こえているから、他人が耳にしている声とは違うのだ、と理屈では分かっていても、慣れません。録音された声はいつもより間抜けな感じがします。頭蓋骨に響いている声の方がやや低音で好みです。

でも、私以外の人は皆、録音されている声と同じ音を聞いて、私だと認識しているのです。自分の本当の声を聞いて違和感を感じるのは、私だけなのです。そして私が耳にしている私の声は、私にしか聞こえない私の声だというのも不思議です。

自分が話しているラジオ番組を聞いていると、自分であって自分ではない不測の存在に出会ってしまったかのようで、その寄る辺のないソワソワとした心地はまるでSF映画に入り込んでしまったかのようでした。

私の声を私だけが知らないとは、本当に不思議な気持ちです。
思えば自分の顔だって、鏡がなければ自分では見えないのです。
自分のことを自分で知るというのは、難しく、そして面白いものですね。


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