見出し画像

どちらを選ぶのが正解か。

ハーゲンダッツと分かち合う夜ほど幸せなものはない。

二週連続で週末に台風がやってきた。もしかしたら私の最近の悩みを吹き飛ばしてくれるのかもしれない。などとアホな妄想をしてみるがどうも日々に疲れてしまった。自分を甘やかすためにハーゲンダッツを買いに重い腰を上げた。

ハーゲンダッツをねだる女は贅沢だ、高級志向だ、可愛げがないとどこかで聞いた。パピコを半分こしたいというような女性が庶民的でかわいらしい、と。世の中は私のような人間には厳しいらしい。

ハーゲンダッツとパピコどっちがいい?
そう聞かれたらどちらを選ぶのか、私は迷わずハーゲンダッツを選んでしまう。
運動後にさっぱりしたい気分だとか、風邪をひいてスッキリしたものが食べたいだとか、そんな時は私だってパピコが食べたい。パピコも大好きである。誰かと半分こしたパピコはいつまでも相手のぬくもりが残っていて愛おしい。

(男性方にいいたいことがあるとすればハーゲンダッツを買ってあげたくなるような彼女を持ちたくないか?という話でもあるが、それは小声で囁く程度に綴っておくことにする。)

いついかなる時も色々な選択をしなければならない世の中だが、どちらを選ぶのが正解か分からない時が多々ある。どちらを選ぶももちろん自己責任なのだけれど、そこに「こう思われる方がいいから」という余計な思考があるならそれはやめた方がいい。
だから、こっちを選んだ方がお金のかからないかわいい女だと思われる、という思考がある以上そちらを選んで得た評価は決して真実にはならない。ならば欲望のままに選べばいいのではないか、と。

ひとつだけ言っておきたい。パピコを選ぶ女が可愛い庶民的な女の子だというのは真実ではない。ハーゲンダッツをねだる女が高級志向で手のかかる女というわけでもない。
欲しいものを素直に欲しいと言える人であればそれはねだるものが何であれ良いのではないか。ねだる物を与えたくなるような人になればいいのではないか。

だって私は知っている。好きな人と分け合うハーゲンダッツがとびきり美味しいことも、その甘さに負けないくらいの幸せがそこにあることも。

#エッセイ #日記 #コラム #ハーゲンダッツ #パピコ #恋愛

読んでくださってありがとうございます。今日もあたらしい物語を探しに行きます。