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スーパーウルトラなまけものが未経験からライターになるには、"諦め"が必要だった

齟齬がないよう最初に言っておきますが、私は多分ドン引きされるレベルのなまけものです。

・習い事や資格試験の勉強は続いたことがない(自動車教習所は期限が切れる1週間前に滑り込みで免許がとれた)
・本を買って満足する(前書きで挫折した本数しれず)
・子どもの保育園に提出する書類は締め切り当日に出せたらすごい(よく先生に「あの〜昨日締め切りの書類は〜…」って申し訳なさそうに聞かれる。本当ごめんなさい)
・2児のママなのに長らく炊飯器すら触っていない(家事はほぼ夫がやってくれている。私が最後に触ったのは先月…かな…?)
・今年雛人形出し忘れた(娘本当にごめん)
・確定申告の締め切りが迫っていますが(本日3/10)、現時点でマイナンバーカードすら手元にない(昨年末に作ってから、まだ役所に受け取りに行っていない)
・許されるなら布団の上でスマホだらだらいじるだけで一日を終えたい

なんかもう、自分で書いていてしんどくなる……周りのしっかりした人たちのおかげでかろうじて人として最低限の生活が保てていると言っても過言ではありません。

こんなんだから、習い事も勉強も続いたことがありませんでした。「◯◯を習得するためには、◯◯をすべし!」みたいな情報を見かけてはいろいろやってみたけど、「なんかつまんないな〜」と思った瞬間もうだめ。続かない。

実は、ライターを志し始めたときもそうでした。

・最初は無償や文字単価0.1円でもお仕事を受けて、実績を作る必要がある
・最初から仕事を選んではいけない
・ライターになりたいなら、いろんなジャンルの本を読んだほうがいい
・いい文章を書くには、たくさん写経をしたほうがいい
・ライターにはWordPressの知識が必須
・今の時代文章を書ける人はごまんといる。写真やデザインなど、付加価値をつけないとライターとして生き残れない

「未経験からライターになるには」と検索すると、すでに活躍している先輩方が「これをしたほうがいい!」と丁寧に紹介してくれている記事やツイートがたくさんでてきます。きっとこのnoteを読んでくれている方々も、いくつか見たことがある人は多いのではないでしょうか。

先輩方が未経験からプロになるまでに試行錯誤した方法の数々。きっと、どれも効果があるものなのだと思います。

でも、スーパーウルトラなまけもの代表の私にはどれもできなかった。

・無償や低単価の案件も数件やってみたけど、モチベーションが続かなかった
・せっかく継続依頼をいただけたものの、自分の興味のないジャンルの記事を書くのがしんどくて数回やって契約終了
・もともと本を読むのが苦手。「ライターになるためだから……」と思って何冊か書籍を手にとってみたけど、読了できたのは片手で数えるほど(ライター志したのは2020年……)
・写経に興味はありつつも、「まとまった時間とるの大変そうだなー」「紙に文章書くってながらくしてないなーまず紙とペン用意しなきゃなー」と思っているうちに1年以上経ってしまった(いまだ一度もしたことない)
・WordPressほぼ知らない(入稿も手間取るレベル)
・写真やデザインちょっと勉強してみたけど、「なにこれむじゅかしいい〜」と思ってアウトプットまでできてない

はぁ……自分で書いていて本当しんどくなりますね。

もう白状したので言いますが、私、とことん自分の興味のあるものか、お金が発生するかのどちらかでないとモチベーションを保てない人間なんです。

ライターの仕事に置き換えて言うと、

■興味のある物事や好きな人の話を聞いて、それをストーリーにすることは好き
■それ以外のことは興味が薄いし極力やりたくない

という超絶わがままで極端なタイプ。(一応補足しておくと、そもそも好きな人たちと一緒にやる仕事は大好きなので、その場合は"それ以外"のことも苦じゃなくなります!!!)

おそらく、先に書いた活躍中の先輩方がすすめる「未経験からライターになる方法」にまんべんなく取り組めば、きっとライターとしての成長は早いし、多方面で重宝されるライターになれると思います。

でも、私は自分が超絶なまけものだって知っているから、それができなかった。これらをすればライターとして成長するってわかっててもできなかった(というか、どれも少しやってみて「あ、しんどい」と思ってしまって、無理やり続けたらライターの仕事自体が嫌になりそうだなぁと思った)。

じゃあ、どうしてこんななまけもので極端な私が未経験からライターになれたかと言うと、自分のやりたいこと、伸ばしたいことは人の倍取り組んだからかなと思います。

・ライターとして文章力・発信力をつけるため、Twitterを頻繁に更新した(follower1000人いくまではほぼ毎日ツイートしていた。もともとSNSは好きで発信にも抵抗がなかったので、楽しんで続けられた)
・いろんなライターコミュニティに参加した(新しい環境に飛び込むのが苦じゃない、いろんな人と話すのが好きなのでたくさんのコミュニティに所属するのは楽しかった。ライターを志はじめてから、すでに退会しているのも含めると7つコミュニティに入った)
・とにかくインタビュー&執筆の数をこなした。数えてみたら、インタビューライターとして活動をはじめて約10ヶ月の間で80件取材していた(人の話を聞くのが好き、それをストーリー仕立てにするのも好きなので、単純に楽しかった)

苦手なことは「苦手だからしょうがない」って諦めて、やりたいことをとことんやる方向にした結果、現在ほぼ好きなことだけでお仕事が回っています。

・本でのインプット苦手→コミュニティで情報収集したり、お仕事でインタビューすることになった方の書籍を読んだりでインプット(お金が発生している!と思うと本も読めるんだよなぁ……単純……それに読み始めるとどの本も面白い)
・写経が苦手→たくさんアウトプットを出している分、たくさんFBをいただけるのでそこでカバー
・WordPress、カメラ、デザインできない→ありがたいことに現在のお仕事で触ることほぼゼロ
・興味のあることしか書けない→Twitterやコミュニティで自分の興味のあることを発信し続けていたら、興味のある分野の仕事ばかり依頼をいただけるようになった

「みんながライターになるために地道に取り組んでいることを、私はなんでできないんだろう」とか、「私はなんでこんなになまけもので努力ができないんだろう」と自分を責めたこともありました。周りが試行錯誤しながら努力するのを見て、落ち込んだことも何度もあります(今でも、オールマイティにやったほうが成長は断然早いだろうなと思っています)

でも、一緒にライターを目指している人から、

「毎日Twitterで発信するの頑張っているね」
「ほぼ毎日何かしら記事を書いてない……?書くの好きだけど、毎日書くのは難しいからすごいね」
「いろんなコミュニティに参加しているのすごいね、フットワーク軽いね」
「たくさんライターの知り合いいるのすごいね」

などなど、自分が「頑張っている」とは思わずやっていたことを、やたらと褒められるようになったのです

最初は「またまた〜そんなお世辞を〜」と思っていましたが、あるときから「仲奈々さんが頑張っている姿を見て、お仕事依頼しようと思いました」とご連絡いただくことが多くなり、

「私ってもしかして頑張ってたの???????!!」

と思うように。

自分がやりたい、楽しいって思うことをただひたすらやっていたから、「頑張っている」なんて本気で思っていなかったんですよね。「つらいこと、苦しいことを乗り越えてこそ、"頑張っている"、"努力している"といえる」と思っていたから。

でも振り返ると、お仕事が軌道に乗るまでほぼ毎日夜中まで起きてライター仲間とキャリアについて話したり、noteを書いたり、取材記事を書けるようになるためにいろんなインタビューメディアを夜な夜な見たりしていたから、確かに、私頑張っていたのかも……?

感覚としては好きなマンガやゲームに夢中になって夜ふかししてしまった〜!という感じだったので、やっぱり「ライターになるために努力しました!!!」とは胸を張って言えないけれど、これはこれで努力の形のひとつなのかもしれない。

つまり何が言いたかったかって、

オールマイティに努力できる人は、きっとまんべんなくやった方が早く成長できるんだと思う。

でも、周りの人たちがしている"努力"とあなたにあった"努力"は違うから、周りが頑張っている姿に焦らなくてもだいじょうぶ。

私のように"頑張れない"人は、頑張れないことを諦めて、やりたいことだけをとことんやってみる選択肢もあるよ。そして、実はそれが周りからすると"努力"に見えるのかもしれないよ。

スーパーウルトラなまけもの代表 仲奈々より

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