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『買ったわけ』の選択肢は無い

多分、自己満足。
…になるのでしょう。

妊娠中の友達がいる。
その子の代わりに並んで買ったグッズ。

妊婦さんがイベントのグッズの列に並ぶ事が、どうしても心配でした。
四列になったり三列になったり、
横を上手く通り過ぎて行く人もいる。

「そこに行くの⁉︎いやそれはさ、危なくない?
皆んな自分の事しか考えてないって!マタニティマークを付けていたとしても、見えてないよ絶対…」
そう言ってもどこか悩んでいるから、
「私行ってもいい?その日休みだし!で、買ったら帰りにお家寄ってもいい?ほら、日用品として使える物が大好きじゃん?行ったついでに見てくるよ!気分転換で別世界みたいで楽しめる自信もあるから!」
と言い、行かせてもらった。

当日は、やっぱり凄い人だった。
でも、イベントのグッズって可愛いくて。

「○○を一つと…」と言うところ、
二つと言うだけ。
結果、ハンカチとポーチは私も買ってしまった。
なんか宝物なんだよな。

明らかに妊婦さん。
マタニティマークも付けているけれど、
いくら優先席の前に居ても、
朝の通勤ラッシュで必死に確保したであろう電車の席を、簡単には譲ってはもらえない。

家庭を持ち、毎日働いているサラリーマンの方々からすれば、
座りたいから早く家を出て何分か並び、少しでも睡眠を取れる席をゲットするのだろう。

人間は自分の事より誰かの為の方が、心の底から頑張れる。
そのような気持ちを、身をもって証明した。
おせっかいかもしれないけど、
そんな気がしているのです。

コロナの時代でもマスク着用が解除された現在、イベントも復活してきて、声出しも解禁になった。

イベントには行けないけど、せめてグッズだけでもという気持ち、大切にしてほしい。
本当に苦じゃないから。
頼って貰えたら嬉しいし、その度に会えるのなら私は楽しかった。
それが、
『買ったわけ』に繋がるのだろう。

人は自分ではない誰かの為なら、こんなに動ける。
その気持ちが知れた事が、
『買って良かった』
に繋がるのだろう。

ハンカチとポーチは日々活躍しているから。