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君の膵臓をたべたい

この手の映画は普通ならまず見ない
でもなんでか、アマプラがえらくすすめてくるので
しかたなく再生してみたら
なんですすめてきてたかがすぐに分かった

小栗旬が出てる

大河ドラマで北条義時をやったり坂本龍馬をやったり
刑事役のドラマもいくつか見た
太宰治になったかと思うとルパン三世にもなる
二枚目でもコメディでもいい

大泉洋、中井貴一、佐藤浩市、鈴木亮平…
それに小栗旬を加えた5人がお気に入り

佐藤浩市さんは今63歳だそうだけど
その歳になる頃にはあんなふうになりたい…
と、いつ見ても思う

182cmはもう無理だがこういう帽子が似合う男になりたい

初めに言った通りこの手の映画は見ない
でも今回は冒頭の20秒、東宝のマークが表示されて
まだ小栗旬は映る前

全然期待してなかったのに
最初のセリフで興味が湧いた

「かんじんなことは目に見えない」

続いて劇中の小栗旬が解説してくれるんだけど
これは星の王子さまの一節だ
読んだことのある和訳には
「かんじん」とひらがなで書かれている
ついこの間、読み返していたから
タイムリー過ぎて焦った

ついにAmazonは人の心まで読み始めたのかと笑

プラトンの哲学に傾倒してた頃
その頃にもこの言葉を思い出した記憶がある
ちなみに「プラトニック」 はプラトンからの派生だけど
ショタコンや男色の趣味はない
映画館に5回通った「マトリックス」を
初めて見た帰り道にも確か思い出した

見える方がいいか?見えない方がいいか?

そして大人になるにつれて
自分以外のことは目に見えるものしか見られない
っていう結論にたどり着いてしまった

モーフィアスが来てくれないと
絶対気づかねーだろ!って笑

自分のことは自分にしか見えない
大切なものは自分の中にしかない
自分には自分自身の中しか見えないわけだから
外に見えるものは全て影のようなもの
他人から見える自分も他人に見せる自分もだ

量子力学の世界でも
同じようなことがいわれているけど
目をつぶってる間は
そこに実在してるかどうかすら定かじゃない

初めて読んだのが小学生で
まだよく理解できなかったからなのか
生まれつきのひねくれ者だったからなのか
おそらくサンテグジュペリの思いとは
真逆に育ってしまった

そしてキツネともモーフィアスともまだ会えてないから
トゲのある花をどう見たらいいのかも
実はよくわからんのよ

サイファーは悪役…と言いきれない

別の本を買いに行ったついでで小説も買ってきた

星の王子さまはなかなか出てこない
小栗旬は最後まで出てこない
話もなんかちょっと違う

でもやっぱり文字の方がいい
映像や実写だとどうしても先入観や演出が邪魔をして
作者の意図と違う解釈が紛れ込んでしまう

本当は目に見えないものの方が
しっかり伝わるもんなんだよ

やっぱ小説を先に読むべきだった
あ、でもアマプラに映画すすめられてなかったら
そもそも読んでないわ

年の離れたいとこのお姉ちゃんに買ってもらった
小さい方を何度も読んだ