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半分実話で、半分つくり話

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創作のような何か。夢と現実のあわい。頭の中の宇宙。
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チガヤ #空白小説

チガヤ #空白小説

〈吾輩は猫である。名はチガヤという〉

空白小説大賞、まさかの2作目が生まれました。

1作目はこちら。

特に記載はなかったけれど、複数応募大丈夫でしょうか。

今回は、部屋に落ちていた謎の植物?から物語が広がっていきました。

「猫のしっぽみたい 植物」などのワードで検索していたら出てきた植物のひとつ、それが茅萱(チガヤ)でした。
多分、見たことある。よくその辺に生えてる、ススキもしくは白いね

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ねこ(仮)

ねこ(仮)

ここのところ、自分で自分がわからないのです。
文章を書いていても、こんな自分のまま書き進めて公開してしまって大丈夫なのかと。もしかしたら、私はとんでもないことを書いてしまっているんじゃないかと、不安でいっぱいでした。

ずっと書き続けている文章が、テーマ的にnoteで今日(4/24)まで開催しているコンテスト『思い込みが変わったこと』に合うんじゃないかと気付き、久しぶりにコンテストに参加してみよう

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脳内ジャック(創作)

脳内ジャック(創作)

数日前からわたしの脳内に居座っている言葉がある。

「クソデカ感情」という言葉である。

「クソデカ感情」とは

「クソデカ感情」は、非常に重い愛を総じた用語。 「クソ」は「非常に」「とても」を、「デカ」は「大きい」を、そして「感情」は「愛」をそれぞれ意味する。 ここでの愛は、恋愛感情に限らない。 友愛、忠誠、親愛、憧れなど、幅広い愛を指す。 

(出典: numan)

たまたま、ネットでその言

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夢と現実の間(あわい)

夢と現実の間(あわい)

雑音。
居間で家族が談笑している。
飛び交う言葉、テレビの音量、そのひとつひとつに落ち着かない。せめてもう少し静かだったら……。
そう思いつつもテレビの音量を下げてもいいですかという一言が言えなくて、そっとその場を離れ2階の自室に逃げ込んだ。
無愛想な子だと思われても構わない。自分の心を守ることの方が大事だ。今は、何も見たくないし聞きたくないから。

暗く静かな部屋の床に、泥のように横たわる。

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