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NYの物価は高いのか(2022.4.2)

NY生活はだいぶ慣れてきました。

物価について、「めちゃくちゃ高い」と言われるNY。でも、モノによっては安いので、実際問題どうなのか。

物価は、結構「買う場所」によります。

たとえば、コーヒーは、ホテルで飲めば2000円ですが、そしてスタバで買えば6ドルぐらいですが、街中のコーヒースタンド(屋台のようなもの)では、1ドル25セントでショートサイズのコーヒーが買えます。私はスタバで並ぶのが苦手なので、日本ではコンビニコーヒー派だったのですが、屋台では、コンビニクオリティのものがコンビニ価格で買えます。屋台のおっちゃんに顔を覚えてもらったら、今日は大きなマフィンをサービスしてくれました。

野菜も、スーパーで見ると、5ドル以下で売っているものが全然見当たらず、本当に「手が届かない」と思うのですが、住宅街であるアッパーイーストサイドには街中に野菜スタンドがあって、そこではほぼ日本と同じぐらいか、芽キャベツやブロッコリーなどはそれより安いぐらいで手に入ります。

そしてお肉は圧倒的に安い。こちらは肉をポンド(約450グラム)単位で売ります。2ポンドのサーロインステーキが8ドルで買えたら、東京で買うより圧倒的に安い。私は鉄分補給に赤肉を食べることにしているので、これはとてもありがたいです。日本では、国産牛のヒレ肉を、100グラム1000円で買うことを目標にしていたのですが、こちらの方がずっと安上がりです。和牛ほど柔らかくはないですが、十分食べられる硬さです。日本で外れ肉をつかむよりはよほど安全。

交通費。NYの地下鉄・バス乗り放題30日チケットが127ドル(10月に買ったときは125ドルだったのに)です。パッと聞くと、安くはないのですが、どこででも乗ったり降りたりし放題なので、サブスク的に安さを感じます。メトロカードは2ドル75セントで1日乗り放題ですので、結構遠くまでいけます。また、身長111センチ以下の子供はなんと「無料」!!どうですこの丼具合。集金のコストを考えると、チマチマ計量することの方がコストになるわけで、そういうところをバッサリ切り捨てるのが、なんともアメリカーンです。

あと、化粧品は安いですね。いっぱい入って安いのと、たぶん、化粧品会社がたくさんあるので、競争が激しい気配です。ファンデーションも、何十種類の色を揃えています。真っ黒い人から真っ白い人まで、割と満遍なくいるので、化粧品会社は大変です。

そして、いわゆるプチプラコスメが、日本ほどはプチプラではないのですが、品質が良い。私はとにかく、マニキュアの品質には相当に!うるさいのですが、日本のデパコスレベルの品質のものが10ドルで買えるのですから(私の判定では、日本では3000円相当)、ウハウハです。しかも、色が「そうそう、この色!!」って思うようなドンピシャカラーが見つかります。どうも、日本人の色感覚は、私には合わないのです。

あと、医療系の強めの化粧品も、日本で買うより安いです。こちらは美容医療の本場ですので、当然かもしれません。

服も安い。デパートで売っている服が、1万円以内で買えたり、ワンピースでも3万円で収まるのです。今、日本のデパートで買うと、パンツ一本に2万5000円とか平気でつけていて、しかもサイズ展開は3つぐらいで、「足元見られてる感」がかなりあるのですが、そしてアトレなどの安めのお店で買ったら、見事に全部外れ(スカートの皺が目立つ、シャツを長時間着ると着崩れる)で大失敗だったりもしますが、アメリカでは服を買いに行ったら買うべきものが必ず見つかります。それに、品質も割といい。やはり「服」を長年扱っている国ですから、素材選びやカットにも日本ほど外れがありません。日本のやたらとブカブカなデザインの服がどうも苦手だったのですが、そういうトレンドはアメリカにはないですし。靴も、韓国で買うようにすごい安いわけではないですが、そこそこのものが、外れなく、それなりの価格で買えます。

あとですね。家具ランプが、圧倒的に安い。。。。

ランプを3つ、通販で買ったのですが、全部で10万円になりませんでした。もちろん組み立て必須ですが、「日本ではこのクオリティとデザインはまったく選べないよね」と思います。

通販の組み立て家具ではなかったとしても、そもそも「高級家具」という概念が、あんまりなさそうなんですよね。価格の気分としては、キッチン用品に似ている。ゴールド使ってるわけじゃあるまいし、いくらなんでも50万円するフライパンはないでしょう、みたいな。大理石も、たぶんアメリカが世界一消費してるだろうな、と思うぐらい、何でもかんでも大理石で、大して高くない。「大きい家具は大きい分高い」とか、「重い家具は送料が高い」程度のもので、「ブランドだから高い」という意識はあまり感じられません。

あと、道端に落ちている家具のレベルが高い。日本の女の子が目をハートにして喜びそうなアップホルスターのベッド(ほぼ新品)がボンっと落ちています。ああ、男手2つがここにあれば持って帰りたい。。。と思いました。置くところがないんですけどね。あと、ミラーでできたベッドサイドテーブル。。。悪くない品質で実に使いやすそうでした。。。

こういう国だと、インテリアコーディネーターは、予算とにらめっこすることなく、無限の選択肢の中から選べるのでしょうねえ。。。節約生活な人でも、時間さえかければセンス次第で素敵に住むことができそうです。というか、3週間でこれだけ出会えるのであれば、時間さえかければ確実に拾い物で素敵インテリアができそうです。

たぶん、外食が好きな人、お酒を外で飲みたい人にとっては、とても高くつくNY生活ですが、私のこだわりポイントについては、日本よりむしろ優しい。

私ってもしかしたらアメリカ人だったのかなー笑。

あ、例外がありました。美容院は、高いです。

定価は代々木上原の普通の美容院と同じぐらいですが、チップを出さないといけなくて、これが20パーセントぐらいなのです。

私は代々木上原でもリーズナブルなお店を探して一生懸命利用していたので、これは正直痛いですね。言われた金額を出すしかないので、割り切っていますが。。

写真はゴミとして落ちていた家具。この日は大型ゴミの収集日ではなかったはずなので、小さめですが、それでもこのクオリティ。こちらは安物の家具でもツボを押さえています。


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