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教師の働き方改革って、なに?? Part2

おはようございます☀
今回は、次回に引き続き「教師の働き方改革って、なに?? 」の続編です✨
今回は特に「行事精選」について、例として運動会を取り上げ、発信します‼️
具体的な精選の考え方として、北海道は以下のようなものを提示しています。

http://www.curricen2.hokkaido-c.ed.jp/dokyoi/k_tebiki/11_H25_sho_gyoji.pdf

これをご覧いただけば、「行事精選」を行っていく上で、明確に視点をもっておくことが大切だということがお分かりいただけるかと思います。

行事精選の視点


「業務改善」の一環として、各校で行われる「行事精選」ですが、行う際に少なくとも、以下の二つの視点があると思います。
①行事そのものが、学校運営上、カリキュラム上で無理なく行えるものであるのか。
②行事の内容一つ一つを細かく見直し、学校教育の側面として、児童生徒の成長に効果的なものであるのか。
この二点の視点を念頭に置いておくことが大切です。今回は、一教諭として、②の視点について書いていきます。

「業務改善」と「児童生徒の成長」は天秤にかけられるのか

近年、コロナ感染者の影響もあり、運動会の実施が簡略化・短縮化され、「午前中開催」「学年ごとの開催」といった形をとられてきました。これは、その当時の感染症の実態もあり、仕方ないことだあったと思います💦
しかし、今年度よりコロナ禍は去りました。にもかかわらず、コロナ禍前の形に戻すことを拒む雰囲気を感じます。
元に戻さない理由としては、
①半日開催が児童への負担が少ない
②一日開催は熱中症が心配
③一日開催は、教員への負担が大きい
等々、職員からの意見を私も実際受けました。

まず、①について。「児童への負担」とありますが、運動会が、「負担」ととらえる思考に疑問があります。コロナ禍で、長時間外にでて運動会を行えていなかったことにより、児童の運動会の経験が乏しくなっていることにより、集中力がもつのか、体調を崩すのではないか?という心配があることは分かります。
では、コロナ禍で失われた児童たちの経験や、体力、集中力を取り戻す必要性は感じないのでしょうか?このままでは、児童生徒は弱くなっていきませんか?

次に②について。これは時期を調整すれば解決する話です。ただ、他行事との兼ね合いもあるので、教務上の調整は必要であるとは思いますが、そう難しいことではないでしょう。

最後に③について。結局、「業務改善」ととらえれば運動会の短縮は、正当化できるということなのだろうと、私は感じています。「教師にとって負担」といいますが、そもそもコロナ前は、当たり前に実施していたことであり、その当時は、児童生徒の成長に欠かせない行事であるということに、疑念をもっていた教師は少なかったであろうと思います。それが、コロナ禍の「短縮開催」を経験したことにより、「このやり方が楽だし、十分だ」と感じてしまった結果、このように教師たちの考えが変わってしまったのが、残念でなりません。
「児童生徒の成長の場」と「業務改善」を天秤にかけた時に、後者をとってしまうことは、教育者として本当に正しい選択なのでしょうか?

児童生徒の成長に欠かせない運動会を守っていく

今年度、私が所属する学校では、職員の反対もありながらなんとか、コロナ前の形に戻し、開催することができました。
子ども達からは、「楽しかった!」「またやりたい!」という声がたくさん聞かれました。また保護者の方々からも「久しぶりの一日開催で、我が子の活躍が見られたこと、多学年の演技も見られたことが嬉しかった!」というご意見もたくさんいただきました。
開催する立場としては、職員の方々とのばっかりも多くありましたが、開催してよかった‼️と思いました✨
しかし、残念ながら、市内の8割の学校は、「午前中開催」を継続しています。中には、地区の校長同士で、足並みを揃え、今後永久的に午前中開催を約束している事実もあるそうです。
校長の立場からすれば、職員に対して業務改善を与える事ができる場面の一つとしているのであろうと思います。しかし、先述の通り、「児童生徒の成長」と「業務改善」を天秤にかけることが、教育者として、正しいのかという疑問が、私には残ります💦「業務改善」の一環として「行事精選」をすることは、実際あると思いますが、もっと削れる部分はあると思います。(事務処理等)

一番の業務改善は、自分の習慣を変える事から

与えられる「業務改善」には、疑問もあり、教育的意義を損なわずに成り立つものは、少ないと思います。よって、前回の記事にも書きました通り、私はまず、業務改善は「自分の習慣を変える」ことから、はじめてみてはどうかと提案させていただきます。

皆様のご意見も参考にさせていただきたいなと思っておりますので、コメントをいただけると幸いです🙇‍♀️

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