染井吉野ナンシー

色彩の魔術師。都内にある零細出版社の営業部員。坂道ヲタ。 https://www.ro…

染井吉野ナンシー

色彩の魔術師。都内にある零細出版社の営業部員。坂道ヲタ。 https://www.rockfield.net/wp/

最近の記事

まさしくこういう方のための本です!

まずは、少し前にもご紹介した東京の郊外、小田急線とJR横浜線の町田駅前にある地元の書店、久美堂本店一階で行なわれているフェアです。 今回は中公文庫のフェアを開催中でした。前回、今年の一月のダイアリーで紹介した時は、岩波文庫のフェアをやっていたわけですが、今回は中公文庫です。 なかなか手堅いフェアです。そして、既に棚が傾いていますので、今回のフェアも好調なのでしょう。確かに中公文庫のラインナップは惹かれるものがありますから。 さて、話は変わって今朝の朝日新聞の声欄です。二

    • ヒロイン

      山下美月の写真集です。 卒業記念のような作品ですね。ただ、最後の一期生・秋元真夏が残っているメンバーと作り上げた卒業アルバムのような写真集とは異なり、こちらは純然たる山下美月単独の写真集です。 例によって、書店チェーンによってカバーが異なっておりまして、あたしは通常版の他に紀伊國屋書店限定カバー、楽天ブックス限定カバー、セブンネットショッピング限定カバーの計4種類も購入してしまいました(汗)。 今回の写真集のタイトルは「ヒロイン」だそうです。美月らしいとも言えますが、今

      • 新書が売れないと言われていますが……

        新書や文庫が売れない、売れないという声があちらこちらから聞こえてきます。これまで安い本、手軽な本の代表格であった文庫や新書が、このところの資材高騰の煽りをうけ、じわじわと値上がっているのです。 3000円や5000円を超えるような本が数百円値上がったとしても、そういう本を買う人にとってはまずは内容が第一でしょうから、そこまで購買意欲に響くことは無いと思います。もちろん全く無いわけでは無いですが。 それに比べ、1000円を超えるようなのものは稀で、薄いものだと500円以下と

        • 今日の配本(24/04/25)

          かんがえる国際法ヴォーン・ロウ 著/庄司克宏 監修 国際法はどこから来るのか? 主権・自決・平和・・戦争・制裁はじめ国際法の基本的な考え方を理解するのに役立つコンパクトな入門書。

        まさしくこういう方のための本です!

          夕刊に二つ出ていましたよ

          営業回りを済ませ帰宅。自宅で夕刊を開いたら、見覚えのある書影が目に留まりました。 右側の真ん中あたり、目にも鮮やかな黄色い本、これはガイブン好きの話題をさらった、ロシア文学の邦訳『穴持たず』です。これは、まさに怪作と呼ぶに相応しい一冊でしょう。 そしてもう一点、左側の記事。カフカの恋人ミレナがカフカに送った手紙を想像で小説に仕立てた新潮クレスト・ブックスの紹介です。その記事の中に、ミレナへ送ったカフカの手紙である『ミレナへの手紙』が紹介されていました。こちらは、あたしの勤

          夕刊に二つ出ていましたよ

          これは果たして本当に復興支援なのか?

          昨日のダイアリーで、神保町界隈の乃木坂46要素をご紹介しましたが、よくよく考えてみますと、少し前に公開された遠藤さくらの乃木坂配信中「さくさんぽ」でも、さくちゃんは神田明神から神保町を散歩していましたね。なんと、あたしの勤務先のすぐ近所を歩いていました。 そしてつい先日放送されたテレビ番組「ウォーキングのひむ太郎」でも遠藤さくらがゲスト出演し、二人でこれまた神田明神を出発して神保町界隈を歩いていました。 この二回とも、さくちゃんは神保町の有名カレー屋「エチオピア」でカレー

          これは果たして本当に復興支援なのか?

          神保町で乃木坂46三昧?

          岩波文庫の『孝経』が新しくなったので買ってしまいました。いや、『孝経』ではありませんね。正確には『孝経・曾子』と言わなければなりません。 ところで、この『孝経・曾子』は以前にも出ていました。ただし訳者が異なります。ですから、今回の刊行されたのは、いわゆる新訳ということになるわけです。ただ、新訳になったというだけではなく、旧訳に収載されていた「曾子集語」は割愛になっています。 さて、書店回りに出かける途次、神保町駅でこんな看板を見かけました。曽於市の宣伝のようです。 皆さ

          神保町で乃木坂46三昧?

          今日の配本(24/04/22)

          対訳ドイツ語で読む「変身」本田雅也 著 朝、目覚めると、自分が虫に変わっているという衝撃的な出だしのこの作品を、カフカが書いた原文で味わってみませんか。 https://www.rockfield.net/wp/?p=6113

          今日の配本(24/04/22)

          なんとか捻出しましたが……

          世間には絶景本棚という言い方があるようです。わが家はそこまでの絶景ではありませんが、そもそも本棚を置くスペースがもうわが家にはありません。ちょっとした空きスペースを見つけては、そこに棚を作って収納するのがここ最近のやり方です。 ところで、3月にこのダイアリーに、海外文学シリーズ《エクス・リブリス》の収蔵場所がない、ということを書きました。その時には と書きました。ここ最近刊行された《エクス・リブリス》を収納するために、3月に書いた《クレスト・ブックス》の移動を実行しました

          なんとか捻出しましたが……

          大河ドラマでは描かれるのでしょうか?

          評判がよいのか悪いのか、視聴率だけで判断するのは避けたいと思いますが、今年の大河ドラマはどうなのでしょうか。とはいえ、あたしは数十年ぶりに大河ドラマを見ています。大河ドラマがこの時代を取り上げるのは、なかなか冒険だと思います。 ところで、こんな本を買いました。大河ドラマの時代とも重なりそうな『平安王朝と源平武士』、そして『戦国武将と男色』です。「男色」とは、筑摩書房も攻めてますね。 とはいえ、学校の授業ではほとんど触れられることはありませんが、日本史において男色は珍しいこ

          大河ドラマでは描かれるのでしょうか?

          選択のパラドックス

          少し前に光文社新書の『恋愛結婚の終焉』を読んでいました。曰く、恋愛と結婚は分けて考えるべき、恋愛・結婚・出産という三位一体の呪縛から解放されるべき、とのこと。 あたしのように生まれてこの方、既に半世紀以上、恋愛にすら行き着いていない人間には、三位一体の一つすら手に入れていないわけですから、恋愛と結婚を分ける、分けないなんて議論することすらできません。同書の議論からすると「アウト・オブ・眼中」な存在なのでしょう。 そんな同書を読んでいて、ふと目に留まったのが「選択のパラドッ

          選択のパラドックス

          今日の配本(24/04/19)

          沈黙の山嶺(上) 第一次世界大戦とマロリーのエヴェレストウェイド・デイヴィス 著/秋元由紀 訳 第一次大戦の余燼をまとい、エヴェレスト初登頂に賭けた若者たちの姿を描いた歴史大作。マロリー没後100年を記念して復刊。 沈黙の山嶺(下) 第一次世界大戦とマロリーのエヴェレストウェイド・デイヴィス 著/秋元由紀 訳 第一次大戦の余燼をまとい、エヴェレスト初登頂に賭けた若者たちの姿を描いた歴史大作。マロリー没後100年を記念して復刊。 レーニンの墓(上) ソ連帝国最期の日々デ

          今日の配本(24/04/19)

          これがヒルズか!

          午後から、麻布台ヒルズへ行って来ました。 東京には○○ヒルズがいくつかありますが、ここが一番新しいヒルズですよね? そもそも、この麻布台ヒルズはまだすべての建物が完成していない見たいですし、すべてのテナントがオープンしているわけでもないようです。 完成した暁には、住んでいる人、働いている人、全部でどれくらいになるのでしょうか? 万単位の人が生活する場になるのでしょうかね。働く人もそうですが、住む人となると、あたしなどが逆立ちしたって叶わないような資産家なのでしょう。株とか

          これがヒルズか!

          100円のお皿はどこへ消えた?

          昨日のFacebookには書きましたが、昨日は母の誕生日でした。81歳になりました。年の割には元気なのかも知れませんが、体のあちこちが痛いと言って、週に二、三度リハビリに通っています。 歩くのもだいぶゆっくりですし、ヨタヨタとしていますが、年齢の割には丈夫なのかなと思います。ただ80歳前後の方の平均的な姿を知らないので、確かなことは言えませんが。 さて、そんな母の誕生日、夕食は何か食べに行こうということになり、母がしばらく食べていない寿司が食べたいと言ったので、近所のくら

          100円のお皿はどこへ消えた?

          あたしもチンプンカンプンですが……

          本日の朝日新聞の夕刊です。 「ABC予想」という見出しが見えます。「ABC予想」という単語は、あたしも聞いたことがありますが、その内容がどんなものなのか、まるっきりわかりません。たぶん、説明されてもほとんど理解できないのではないかと思います。 ところで、この記事の中に京都大学の望月新一教授の名前が出て来ます。この記事を読んだだけで、実に興味をそそられる人物だと思われます。 そんな望月先生が登場する小説がよく売れています、『恐るべき緑』です。科学者たちの評伝を集めた短篇集

          あたしもチンプンカンプンですが……

          今日の配本(24/04/16)

          1日5題文法ドリル つぶやきのドイツ語[増補新版]筒井友弥 著 「先生! なんか単純で、ドイツ語の文法が全部わかるような問題集ないですか?」こんな学生の声から生まれた愉快なドイツ語問題集。ふと頭に浮かぶこと、目に映る景色や状況を、できる限り即興でドイツ語にするとどうなるか。キャンパスやカフェ、電車のなかや路上など、場所はどこでも構わない。大切なのは日々ドイツ語で考え続けること。ひとつのテーマは5日間で完成。天使のヒントや文法のおさらい付き。コンマの位置など、魅力的な設問をさ

          今日の配本(24/04/16)