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方言っていいな。

方言で和む

中国では国の規制で見ることが出来ない海外サイトがあり、Youtubeもその1つです。実際にはVPNを使えば見れないこともないのですが、楽しんで見られるスピードではないので、何か必要なことでもない限り見ることはありませんでした。

アメリカに来てからはそのしがらみがなくなったので、英語の勉強に役立ちそうな動画を探すついでと言いながら、英語に関係のないものをつい登録。 無意識下で母国語での笑いと癒しを求めているようです。

その一つがこちら。

一番初めに見たものは、この編集されたものではなく、ガチガチに緊張した様子のお二人と手書きのフリップを使って説明したものでした。

その時は、今の農林水産省は面白い取り組みをしているんだな、と思った程度でスルーしたのですが、ハマってしまったのはこちら。

鹿児島の方言が分からない人には、面白さをイマイチ共有できないかもしれません。(すみません)。私も関西出身で、全てを分かっている訳ではありませんが、下に標準語訳(笑)が出ていますので、そちらを参考に。

この白石さんの話し方が面白かったということもありますが、私の場合は、これを聞いて今は亡き鹿児島出身の父のことを思い出していました。

私自身は鹿児島に住んだことはなく、親の帰省時にたまに一緒に訪問する程度でしたが、この中に出てくる「じゃっど(そうです)」や「返事をせんか(返事をしなさい)」等は父親がよく言っていたので耳に残っています。昔を思い出しながら、懐かしさ半分、おかしさ半分で繰り返し聞いてしまいました。

農林水産省のyoutubeには、これ以外にも面白くて知識も増えそうな内容の動画が置いています。自作のラップを披露したり(これがなかなかのレベル)、イラスト・声入れ・映像編集まで一人でこなして少女漫画風に情報提供をしていたり。動画リンクをあげると記事が長くなりそうだったので割愛しますが、自然環境・農業・食品方面にご興味ある方はどうぞ。


方言で振り込み詐欺を防止する。

方言もの、Youtubeで探すと色々あるんですね。同じ鹿児島弁の話ですが、こちらも笑わせてもらいました。

振り込み詐欺発生数が少ない理由が、本当に鹿児島弁なのかどうかはわからないですが、電話をかけてきている相手が本当の家族・親族かどうかを、県警が鹿児島弁を使って確認するよう勧めているくらいですから、有効なんでしょうね。


気持ちだけ書いておこう 関西弁

大人になるまで、自身が喋っているということ自体気がつかないくらいに身に染み込んでいる関西弁については、ここまで懐かしさを感じることもないので不思議です。『関西電気保安協会』の宣伝動画は面白かったですが、それを見て『懐かしい』という感じは湧かずでした。 やはりちょっとばかりメジャーになっているから?(こういうこと書くと、だから関西人は。。とか言われそうですが💦)


中国語の方言 ー 上海語

中国にも方言がたくさんあるそうですが、私が住んでいた上海には上海語《上海話:しゃんはいふぁ》という方言があります。

中国語の標準語《普通話:ぷーとんふぁ》の発音と全く違うので、コミュニケーションを円滑にはかる為でしょうか。郵便局や役場や警察等、公的な場所の窓口等では、よく『標準語で話しましょう』と書かれたプレートが置かれていました。置かれていても、大抵の人はまるで見えていないかのように構わず上海語で話すので、(上海人って関西人に似てるな)と思ったりします(笑)。 

そんな上海語も、これまで学校含め標準語を使うように勧められてきた影響か、今の若い世代では話せない人が増えてきているとのことで、上海語を後世に伝えていこうという動きもあるようです。

(某中国語サイトより)
...其实,1993年就是一个明显的分界线
之前的人开口就能飙沪语,之后却…
80后,讲上海话的机会越来越少
90后的上海话讲得有些洋泾浜
而00后呢,很多已经讲不来上海话…

(以下、私の適当訳)
...その実、1993年は明確な境界線だ。
それまでの人は、皆口を開けば上海語が出てきたものだが、その後は...
1980年代生まれは上海語を使うことが段々少なくなり、
1990年代生まれは上海語の発音が少し変になり、
2000年代生まれになると、たくさんの人が上海語を話せなくなってしまった...

『洋泾浜』というのは、上海に外国の租界があった時代、中国語に英語等外国語が混じったような、発音が本来の上海語と違うものを元々は指していたようです。


上海語、こういうのあります。

上海の街は、外国人もですが、上海以外から仕事の為に来て住んでいる人も多いので、街中で上海語を聞く機会はひと昔前に比べれば少なくなってきてはいますが、まだまだ耳にする機会はあります。その響きはどことなくユーモラス。

市場や小売店に入ると、最初に聞こえるのが『よさー?』『まさー?』 頭に『のん』をつけてくれる場合もありますが、中国語標準語でいう『你要什么?』『你买什么?』と同じ意味です。直訳のままだと日本語ではそう言わない気がするので、意訳+関西弁で「何探してるん?」「何買いにきたん?」と言うところ。

また、上海で留学経験のある人は聞いたこと・呼ばれたことがあるかもしれませんが、学生のことを『おっさん』と読みます。念のためですが、性別は関係なく、女性でも『おっさん』です。実際には後ろに『つ』を付けて、『おっさんつ』と呼ぶことが多いです。標準語での読みは『シュェション』なので、同じことを意味するとは思えないくらい全く違います。 

また上海語には、日本人をよく悩ませる『r』巻き舌発音が(私が知っている限りですが)ありません。 外国にいると、『どこの人?(出身国を聞く)』という質問を良くされますが、私はどうやら『日本人<ribenren>』『r』の発音がきちんと出来ていないらしく、『え? 今何て?』と聞き返されることがよくありました。これが上海語なら『ザパニン』で済みます。

最初の頃は、『听不懂(わからへん)』と取りつくしまもなく返されていましたが、簡単な単語だけでも使ってみると、大袈裟に喜んでくれたり、その後の会話に続くきっかけになったりします。

Youtubeに上海語を紹介する動画もあるようなので、興味のある方は、そちらを探してみてください。