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計算尺、覚えていますか?

かつて、実家にはいくつか計算尺というものがありました。父親が仕事で使っていたものです。

私の見た計算尺は物差しのような棒状で、その物差状の真ん中にはレール状の溝が切られていて、そこに計算尺の長辺と平行に滑る細い棒がガタつかないように差し込まれていて、この棒が左右にスムーズに滑り動くようにできていました。また、透明な可動式の赤い線の引かれたカーソルのようなものがついていて、これも左右に滑るように動かせます。

言葉で説明するのは難しいのですが、下記ウィキペディア日本語版「計算尺」のページには写真が出ていますので、見てみてください。

上記ウィキペディアには円形の計算尺の写真も出ていますが、このタイプの計算尺もうちにもあったような気がします。

子供の頃の私は、意味も分からずよくこの計算尺の可動部分を滑らして遊んでいました。

さすが精密機器だけあって、可動部分がガタつきも無く非常にスムーズに動くので、動かして遊ぶと気持が良かったのです。

電卓が普及する前には、科学技術計算などにこの計算尺が利用され、アポロ計画当時も技術者は計算尺を利用していたそうです。

そういえば親の計算尺を借りて学校の授業に持って行った記憶があるので、もしかするとまだ学校で計算尺について学ぶ授業があったのかもしれません。よく覚えていませんが。

その後、家ではニキシー管と呼ばれる数字が表示できるガラス管が並んだ四則計算しかできないのにやたら大きな卓上電卓が導入されました。

そしてさらにしばらくすると、やたらボタンの多い卓上関数電卓が導入されました。父親はかなり早い時期にこれらの電卓を導入していたのではないかと思います。

そしていつからか実家では計算尺を見かけなくなりました。

時々、あの懐かしい計算尺を無性に触ってみたくなります。ただ、もう棒状の計算尺は生産されていないようです。

計算尺で乗除算ができるのは、対数の性質、つまり加法法則「対数の足し算は真数のかけ算」と減法法則「対数の引き算は真数の割り算」を利用しているのですね。小さい頃は計算尺の目盛の間隔が、数字が大きくなるにつれて狭くなっているのでとても不思議に感じていました。

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