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ネットでアクセスできるデータがなんと増えたことか

1990年代のはじめ、私は初めてモデムを買ってきて、NECの98ノートにつなぎ、電話回線でパソコン通信を開始しました。

とはいっても、当時はまだ何をしていいのかもわからず、オンラインの有料データベースにアクセスしてちょっとした調べ物をしたり、テキストベースの記事を読んだりする程度でした。それでも自分のパソコンが外の世界につながることに驚きと喜びを感じたものです。

一方、同じころ私は、アマチュア無線の無線機に多機能のターミナルノードコントローラー (TNC) という機械を取り付けてパソコンと接続し、電波でのデータ通信にもチャレンジし始めました。

電波でパケット通信 (データ通信) を行ったり、当時、世界中の通信社が電波で配信していたテレックスのニュースを受信したり、船舶向けに電波で配信されていた新聞のFAXを受信したりして楽しんでいました。

今思うと電話回線によるパソコン通信もなんだかそれに毛の生えた程度のような感じでした。

それが、Windows95 が発売され、インターネットが普及し始めると、瞬く間にいろいろなサービスが開始されました。ネットで新聞記事が読めたり、音楽やゲームがダウンロードできたり。。。 ネットのスピードも電話回線から、ISDN、そして光回線へとどんどん早くなり、コンピューターの処理能力も格段に上がり、やり取りできるデータ量も昔とは比較にならないほど増えました。

そして今や辞書や百科事典はもちろん、オンライン図書館・美術館・博物館や、時々私の note でも活躍している地図や衛星写真、地質図、気象情報等々、本当に家にいながらパソコン一つでいろいろな情報にアクセスできるようになりました。

今だったら、これらのデータを利用して、加工して、いろいろな自由研究ができるのにと思います。アクセスできるデータも増えましたが、自分でいろいろ加工して分析する方法を学べば、本当にいろいろ新しいことが分かりそうな気がします。

例えば、昔は自分の家で測定した気温や湿度に、新聞から集めた各地の日ごとの気温や湿度、天気図などを使って比較したり考察したりするのが関の山でした。

しかし、いまなら、各地の10分ごとの気象データも閲覧することが出来ます。自分の集めたデータとともにネットでアクセスできる様々なデータを統合して分析することが出来ます。エクセルなどの機能を使えばデータを様々な形に加工したり、統合したりして、自分自身の新しい見方でデータを解析することも簡単にできます。

そう思うと、なんだか自由研究も楽しそうだなと思います。

それでも大切だと思うのは、データの精度や性質を自分自身で吟味すること。できれば自分自身の手で生のデータを集めて、処理してみて、データの精度や価値を実感することかなと思います。

機会があればぜひ子供たちにはネットを大いに利用しながら、自ら手を動かして自由研究の楽しさを味わってほしいと思います。


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