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あの山々が家から見えた!

私の母の実家は埼玉県の行田市にありました。

行田市は埼玉県の北部に位置し、利根川と荒川に挟まれた沖積地が広がり、本当に平坦なところです。特に母の実家のまわりは田んぼが広がっていて「The 平野」という感じでした。

そこには「埼玉古墳群」や「古代蓮の里」、「のぼうの城」で有名になった「忍城址」など、歴史を感じる観光地も多く、魅力のあるところです。

小学生の頃、母の実家を訪れた冬の良く晴れたある日、行田から見える山々を母から教えてもらいました。上毛三山と呼ばれる妙義山、榛名山、赤城山をはじめとして、浅間山、男体山、筑波山、そして谷川岳などなど、有名どころの山々が美しく見えていました。その有名な名前の美しい山々の姿にとても感動してしまいました。特に雪をかぶった浅間山や谷川岳など神々しさすら感じました。

私の実家の鶴ヶ島からも山はよく見えます。富士山はもちろん日本一の山で美しいのですが、鶴ヶ島からでも目立って見えていたので、なんだか慣れてしまって。あとは奥武蔵、秩父、奥多摩などの見慣れた山々ばかりが見えているのだと思いこんでいました。

しかし、行田であまりなじみのなかった美しくまた有名な山々の姿を教えてもらってからは、もしかしたら鶴ヶ島の実家からも見えるのではないかと、ワクワクドキドキしながら鶴ヶ島に帰ったのを思い出します。

鶴ヶ島に戻る途中、景色の良い場所でちょくちょく母に車を止めてもらっては、行田で見た山々がまだ見えるかどうか確認をして、「まだ見える!まだ見える!」と喜んでいました。

そして、鶴ヶ島の実家に戻って、屋根に上って見てみると、行田で見た美しい山々の多くが、木々の向こうに見えていました。「見えていたのに気がつかなかっただけなんだ」と、なんだかとてもうれしく思いました。

有名な山々が遠くに見えるのってなんだか感動しませんか?埼玉県民だからでしょうか?
イタリア北部のコモ湖に行ったとき、はじめてスイスの山々を遠くに望んだ時も感動的でした。

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