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漫画「応天の門」を3つのポイントでオススメしてみる

Kindle版が3月9日に発売された漫画「応天の門」の感想をブクログに描いたけど、気が収まらないのでこちらでは3つのポイントでオススメしてみようと思う。

クライムサスペンス

呪いやら魑魅魍魎やらが跋扈する平安時代の京都で、今の学生にあたる文章生(もんじょうのしょう)で、学問に秀でる菅原道真と、左近衛権少将の役目柄、都の守護を務めるイケメン在原業平がロジカルに怪異を解決するこの世には不思議な事など何もないのだよ、関口君」と言うセリフが聞こえてきそうな漫画。怪奇現象を科学やロジックで解決すると言う意味で京極堂シリーズと近いところがあるので、ピンときた人は読んでみるといいかもしれない。

政治ドラマ

コナンや、金田一のように各々の話は独立しつつも、タイトルにもなっている866年の「応天門の変」に向かい、この漫画は大きな流れがどんどん進んでいく宮中のおっさん達の、おっさんでおっさんを洗うドロドロした政治ドラマが巻を追うごとに加速していき目が離せない。この漫画はそう言う意味でも意外とおっさんにオススメできると思う。

実在の人物、史実に基づく

大河ドラマなど史実を題材にした作品では共通の事ではあるが、歴史書やネットなどで登場人物それぞれについて、粒度は粗いもののサブストーリーが読めると言うのは非常にお得。作者のキャラクタ設定が非常に巧みだからだと思うけど、関連人物のWikipedia見てるだけでもすごい楽しい。また、その話の背景が適宜解説されているのが素晴らしい、平安時代については中学校で習った程度の知識しかないので、その頃の科学水準や、風習などが紹介してある解説があることにより物語により入っていける。ちなみに監修及び、解説を担当されているのが以下の本郷さんです。

Kindle Unlimitedにも最初の方の巻が出ているので、入っている方は是非読んでみると良いと思います。

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