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「職業:自分」を夢見たら、南伊豆のゲストハウスでインターンをすることになった大学生の話。

はじめまして。リューといいます。
現在20歳の大学生です。
僕はいま、南伊豆町のゲストハウス「ローカル×ローカル」で、
インターン生として宿のお手伝いをしつつ、
オーナーのイッテツさんから編集を学んでいます。

大学では、哲学を学んでいます。
「どうして哲学を学んでいる人が、編集を学ぶの?」
と疑問を持った人がいるかもしれません。

なぜ編集を学ぼうと思ったのか(しかも1ヶ月間!)。
話は、高校生の頃に遡ります。


南伊豆で編集を学ぶことを決めるまで

「伝える」ことの難しさ

もともとテレビやラジオなどのメディアに興味があった僕は、
高校で放送部に入り、ラジオ番組を作っていました。

高校2年生になった、2020年。
コロナ禍で生活は一変しました。

テレビやネットでは、
感染が拡大する様子が連日報道されていました。

あるとき、
テレビのニュース番組と、
僕たち放送部で作っているドキュメント番組は似ているなぁと思いました。

「扱うテーマを決めて、
それに関連する人や出来事を取材し、
編集してひとつのメッセージを伝える」
これがメディアのいいところでもあり、
悪いところでもあると思ったのです。

感染するリスクを教えてくれたのは
テレビや新聞、ネットなどのメディアでした。

それは「感染するリスクが高いから、警戒してほしい」
というメッセージを伝えるために、"編集された" 情報にすぎない。

番組制作で取材のほとんどはカットしてるから、
報道されていないこともあるはず…

ん?

「真実を伝える」ってなんだ…?

そう思うと、僕はメディアが怖くなりました。

それでも「伝える」に向き合う決意

でも、高校3年生の最後の大会(NHK杯全国高校放送コンテスト)までは
作ろうと決めました。

もともと最後の大会には
SNSの誹謗中傷をテーマに番組を作ろうと考えていました。

そのきっかけは、木村花さんの訃報でした。

放送部員として、言葉遣いに気を配っても、
その言葉が誰かを傷つけ、命を奪うかもしれない。

「番組に使う言葉も、
捉え方によっては、暴力になるのか?」と思うと、
脚本作りが苦しくなり、この作品の制作を断念しました。

実際に大会に出したのは、
感情の起伏が激しい男子の日常を描いたコメディ作品。
この作品で全国大会まで進むことができました。

”全国大会出場”の肩書はもらえても、
「表現したいものは創れなかった」
と今でも後悔しています。

「自分はどう生きたいか」という問いへの明確な答えを出したい。
この思いを形にしたいとずっと思っています。

大学に入り、「死生学」という学問を知りました。

「死生学」は、死すべき存在である人間のあり方を見すえ、そこから生きることの意味を再考し、死を意識せざるを得ない人間を主題とする学問です。

引用:東京大学大学院人文社会系研究科 死生学・応用倫理センター 
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/dalspe/ja/education.html

調べていくと、
死生学を研究し、「死生学カフェ」というイベントを開いている教授が、
自分が通う大学に在籍されていると知りました。

「死生学カフェ」はオンライン開催だったので、
一度、勇気を振り絞って参加しました。
約40人の参加者のうち、学生は4、5人。
人生の先輩たちの議論に圧倒され、自分の意見は言えませんでした。

でも、学びもありました。
議論の中で知った本や映画に触れることで、
自分の死生観に変化を感じました。

議論の中心になれなかったけど、
その場の空気感が楽しかった。

「同世代の人で集まって死生学を学び、
自分の生き方を考えられる場を創りたい」
と思いました。

そんなとき、
「ローカル×ローカル」のインターン募集の記事を見つけました。

記事の《こんな方におすすめ》にあった
「ローカル×編集に興味がある」「場づくりに興味がある」
という2つにビビッと来た自分がいました。

ビビッ
というその直感で動いてみようと思ったのです。

ゲストハウスを利用される方々との出会いが、
自分の生き方に刺激を与えてくれるかも。
少しそんな期待もしています。

そして今、僕は南伊豆にいます。

南伊豆初日の夕方。ピザパーティーでピザを作りました

「職業:自分」の夢に向かって

(いきなりですが)僕には夢があります。
それは、「職業:自分」という生き方。

死生学を学ぶ場に限らず、
自分が創りたいものを形にしたい。
まだ、このくらいしか表現できません。

これから僕は、
「職業:自分」を探します。

「ローカル×ローカル」のお手伝いをする中での出会い。
イッテツさんによる編集ワークショップからの学び。
日常になりつつある、南伊豆でのローカルな暮らし。

「職業:自分」という夢を現実に。
挑戦する姿勢を大切にして、「自分」を見つけていきます。

南伊豆の皆さま。
まずはインターン生として過ごす1ヶ月、お世話になります。
よろしくお願いします。

また、新しい「自分」に会えたら、
noteに書いていきます。

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