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TRASHMASTERS『入管収容所』を観劇して

こんにちは!BOND(外国人労働者・難民とともに歩む会)です。

劇団・TRASHMASTERSによる『入管収容所』を観てきました!
本記事では、舞台に足を運んだメンバーの感想をお届けします(一部ネタバレを含みます

↓舞台詳細↓  2023年2月26日(日)までの公演です。

舞台の感想

 支援者という立場からこの劇を見て印象的だったのは、入管職員たちのやり取りです。DV被害者のニシュワさんがよく事情も聞かれないまま帰国させられようとしているなかで、職員の藤枝さんや沢村さんはニシュワさんを守ろうとしていました。でも、彼らの訴えは「日本を脅かす外国人は送還すべし」という方針によって揉み消されてしまいます。

 ニシュワさんは30代のスリランカ人女性。2年前に名古屋入管で亡くなったウィシュマさんがモデルになっています。入管内での会議の場面を見れば、ウィシュマさんが亡くなったのは現場の倫理観だけが理由ではないと強く感じました。現場の職員がどれだけ人権尊重を訴えても、「外国人はテロリストである」という先入観のもと強制送還を執行しようとする国の方針によって、その命を救うことは許されません。

 ニシュワさんが亡くなった後、支援者に向かって膝をついて謝る藤枝さんの背中が、目の奥に強く焼きついています。一本やりに帰国を迫る方針が、帰れない事情のある何人もの被収容者を追い詰め、ウィシュマさんのような事件が起こる。それが繰り返されるのは、変えようと動かない日本社会の問題だと改めて思いました。

 入管法改悪案が提出されようとしている今、この劇をもっと多くの人に見てほしいと思います。

観覧希望の方はこちらをチェック!

2023年2月26日(日)までの公演です。まだの方はお早めに!圧巻の作品です!!

また次回の記事もお楽しみに~


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