本は読むためにあるという誤解
何年か前にテレビのワイドショーで、「出版不況のために街から本屋が無くなる」というテーマで、教授やコメンテーターが討論していた。出版数が減少している理由としては、ネットで検索するようになったから、読書以外の娯楽が増えたから、などの意見があったが、おおむね、人々が読書しなくなったからという意見では一致していた。
このやりとりを見ていて、私はなんとなく違和感を覚えた。というのも、私の周りを見てみると、それほど熱心な読書家はいない気がする。もともと、そんなに読まれていたわけではな