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冷蔵庫をワイヤーロックしてました

アナログな方法ですが、冷蔵庫をワイヤーロックして、知的障害のあるミニ男くんがむやみやたらに、そして無限に、好き勝手に食べれないように制限していたことがあります。
そして、今はロックしなくても大丈夫になりました。

そんなこんなの経緯になります。


一緒に暮らし始めた頃、ある生活習慣に私は驚いてしまいました。

「ミニ男くんは、1日に5回、6回とか、何度もご飯を食べる」
「ミニ男くんは、泣いたり不安定になったら、何か食べたがる」

出会った頃のミニ美は、シングルマザーとして、
障害を持つ長男と、幼い女の子を働きながら育てていて。
それは時間も心の余裕も無かったわけで、あまりに要求がしつこかったら応じるしかなかったんだと思います。

ミニ男くんは、特に食べ物への執着も強いので、
要求が通るまで「あれが食べたい、食べたい、食べたい、、」と永遠に言ったり、泣いて叫んだりします。
こちらが疲れている時だと、
「じゃあもういいよ、食べていいから静かにして休ませて」
と思ってしまうときもありますし、シンママだった頃のミニ美も、そうだったんだと思います。

■わたしが一緒に暮らすことになり、何か出来る事があるのではないか。
■この状況は、いくら障害児といえども、何かおかしい。
■いくら障害児であっても、要求をすべて通すのが果たして正解なのか?
■この先も食べ物への要求や、その他も全て受け入れないといけないのか?
■しつこい要求への抵抗や、泣いて叫んでうるさくされてしまう事への
 精神的な疲弊もある

また、一緒にデイサービスや短期入所施設についていき、送迎を対応し、他の障がい者の人を目にすることも増えて、気付いたことがありました。

「異常に体が大きい子が一定数いる」
 ※ 体が大きい、というのは縦にも横にも。

やはり障害児あるあるなんだと。
食べ物を欲しがった際に、我慢させることが非常に困難な家庭が多いのかなと思いました。

また、もうひとつの要因として、健常児のようにスポーツが難しい点も影響しているのかなとも。

あまりに体が大きすぎると、成人病やメタボリスクもありますし、
成人したあと、将来の施設利用やサービスを受ける際の障壁となる可能性もあります。

これらを考慮し、
やはりいまのうちから、食事に関してのルーチンを見直したほうが良いのではないか、と夫婦でも相談し検討。

その検討した結果の対策が
「冷蔵庫をワイヤーロックする」
でした。

認知症などの介護用で、そういう対策をすることもある、というのは聞いたことがありましたので、介護用の商品を探し、冷蔵庫に設置。

導入当初は泣いたり、色々ありましたが、
ワイヤーロックにより物理的に開かないので、しばらくしたらあきらめるようになりました。
継続することで、ミニ男くんにとってもルーチン化されたのか、3食以外に欲しがることが激減しました。

デメリットは、
■わたしたち家族も開け閉めの際に、いちいち開錠しないといけない
■見栄えが悪い (冷蔵庫がワイヤーで縛られてるような見栄え)

ただ、現在はもう、ほぼワイヤーロックしません。
勝手に開けて食べるようなことはしなくなりましたし、おやつが少し食べたいときは、こちらに聞いてきます。

おかげで、成長期ということもあり、縦に伸びてとてもスリムになり、
健康診断でも身長と体重のバランスがとても良くなりました。

我が家ではワイヤーロックで対策したことは、革命だったなと感じています。
介護の世界でも需要がありそうですし、
鍵付き冷蔵庫とか、日本メーカーさん、出してくれないかなぁ。
出してくれたら次の冷蔵庫買い替え時、絶対それ選ぶのに!







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