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【詩】500円芋汁

頼りっぱなし情けない占いで
また見捨てられ不安が再稼働
焦りで失敗と自己嫌悪
君との距離詰め過ぎて
「餌をよこせ」とワンワン吠えた

自分の尊さが分からないまま
お座りと待ての合図で
悲しいほど恥ずかしい自分と
風邪治す為
寝床へレッツゴー

元旦地震で我に返り
君がキャンセルしてくれた500円は
その故郷で住宅支援打ち切りと
退去迫られる自主避難者へ
明日は我が身で回すお金

「大事な人や家族と明日会えなくなるかもしれない世の中や」
そう語った君の言葉で思い出す尊さ
焼き餅焼く、押しかけ女房やめて
「生きてくれているだけで嬉しい」と
伝えていけたら

私に人は変えられないのに
権力に国民は簡単に変えられること
また改めて思い知らされ
悔しさで心が千切れて
生まれた悪魔に
母の芋汁食わせて宥める

蝋引き年女で年賀状を出してみても
最悪の年始に心が耐えられないから
明日は一日寝ていようかな

「今年こそは家計簿を続けたいよ」






















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