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願うこと・祈ること

今日は小学校、明日は高校の始業式で娘たちは午前中だけ登校になった。
登校する娘を見送る気持ちも特別だった。
これから19日までまたしばらくの休校になる。

それでも進級を祝う気持ちで今日はひな祭り(この地域は旧暦なので4/3)のお下がり菱餅でぜんざいを作った。
小豆の赤色は厄除けになり、春の芽吹き(生命)を表す三色で、新年度も健康に過ごせるよう願いを込めた。

加子母に住んでから日々刻々と変わる季節の変化を肌で感じて、七十二候を意識するようになった。

昔からの節句祝いなどの風習や供え物には、生命を育んでくれる自然への畏敬の念や健やかに生きる(長寿)ことの願いが込められている。

桜の開花は、山から降りてくる田畑の神が宿ったしるしと言われるのも、納得が行く。同居するトマト農業を営む義両親を見ていると、この時期から苗植え準備に入り繁忙期に追われて行くから。

食が豊かになり医療の発達で日本では子供が大人になるまで成長出来る事が当たり前のような感覚にある、私もその一人だ。
でも、ここ2年前くらいから真冬でも雪の積もることがなくなり、昨冬は史上最高の暖冬だった事は誰しも記憶に新しい。温暖化が引き起こす災害も多発しているし、今年も予想されている。

今世界中がコロナ恐慌で生命への関心が高まっている。

その人間の生命は、自然と共にあって、自然を害することが自分たちを害することになることを気づく時にあると思う。

車に乗らないと買い物に行けない私が偉そうなことは言えないのだけど。
外出自粛で内省する時間をもらえた今だから、自然の生命も大切にするために私が出来る事は何か前向きに考えたい。
満開の桜に圧倒されたり、春の花たちや鳥の声に和んだり、青空、夕焼けに魅了される私たち。
SNSでは自然に心動かされた写真が毎日誰かから投稿されている。

レジャーに規制がかかっても無償で与えられる自然からの楽しみは尽きることがない。
新しい春を迎えた娘たちとその先の命にも、この楽しみ悦びが引き継がれることを願い祈っている。

健康に成長してくれている娘たち、ありがとう。

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