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【シンプルな暮らし】クエン酸で掃除した浴室扉のビフォーアフターと余談

分からないことがあれば、まず親に聞いて知識を得ていた子ども時代、母に「お風呂場の扉の黒いカリカリは取れないの?」と聞いたことがある。母からの答えは「それは取れないの」だった。

子供だった私は、家にたくさんあるどの洗剤でも黒いカリカリは取れないまま、今後も少しずつ蓄積されていくものなのだと思っていた。

分からないことがあればインターネットですぐに調べられるようになった今では、そんなことはないと知っている。黒いカリカリは、水道水に含まれるカルシウムと洗剤や人のアカに含まれる脂肪酸、ホコリなどが固まってできる汚れで、特別な洗剤を使わずともクエン酸で取れるらしい。知ったのはごく最近だけど。

脂肪酸とか言われてもあまりよく分からないので、この記事では引き続き「黒いカリカリ」と呼ばせてもらう。

昨年末の大掃除、家の台所にあったクエン酸で黒いカリカリに挑んでみた。下に結果の写真を載せているが、センシティブな内容というか、有り体にいえばとても汚いので閲覧は自己責任でお願いしたい。





閲覧注意











before
after


今後の自分のために掃除方法の覚書を書いておく。(私は掃除のプロではないので、この方法が正しいとか、一番効果的だということはできない。あくまで自分はこうやって掃除したという一例だ)

①日々使っている浴室用洗剤で表面の汚れをとり、乾拭きする。


②扉に長時間クエン酸を密着させるため、クエン酸ゲルを作る。小さい鍋に水100ml、クエン酸10g、片栗粉10gを入れてよく混ぜてから中火にかけてジェル状になるまでさらに混ぜ続ける。

クエン酸ゲルを作るにあたって参照したのはオレンジページさん。
(汚れの強さを考慮して、自己責任でクエン酸の分量をリンク先の記事の約3倍にした)


③温かいうちにクエン酸ゲルを汚れに塗布して30分以上待つ。


④シャワーで洗い流しながら硬めのスポンジなどでこすり落とす。
頑固な部分はプラスチック製スプーンで(本当は専用の金属のヘラがあるらしい)カリカリと削るようにとる。風呂場のドアまで傷つけはしないかと心配だったが問題なかった。

※頑固な汚れだったので、③と④は2回繰り返した。

※洗い流す際は、お風呂場の排水口に不織布の台所用水切りネットを入れておく


取りきれなかった部分もあるけれど、こんな頑固な汚れでもクエン酸があればなんとかなるのだ。ふと、家の洗剤の中にはクエン酸で代用できるものも多いのではと思った。

所定の場所には入り切らず、家の3箇所くらいに分散して置かれている30本ほどの洗剤が脳裏に浮かぶ。油汚れ、頑固な油汚れ、カビ、トイレ、風呂場、窓ガラスなど、汚れの種類や強さごとに何本も。

全く同じ窓ガラス用洗剤が3つもあるのは、「家をきれいにしなければ」という思いで洗剤を買ってくる母がリスのような習性を持っているからだ。リスは餌をあちこちに大切にしまいすぎて、結局いくつかのしまい場所を忘れてしまうという。母も買ってきた洗剤をあちこちにしまい、使う頃には家にはどんな洗剤があって、どこにしまったかを忘れてしまうようだ。(認知症ではない)

家にある洗剤を減らそう。洗剤メーカーに喧嘩を売っているわけではないが、メーカー側だって使わない洗剤で棚を占拠してほしいとは思わないはずだ。

というわけで、母に風呂場の扉のビフォーアフター写真を見せた上でクエン酸の汎用性を説明し、こう提案してみた。
「洗剤、一緒に少し整理しない?」

こういう時に『(自称)モノを大切にする人』である母に「捨てていい?」は禁句なのだ。そう言うと、とても不機嫌になる。

しかし私の配慮(?)も虚しく、母は不機嫌ではないもののそっけなく「また今度ね」と言った。

「また今度ね」
「行けたら行く」と同じくらい、実行する気がない時の常套句だ。

クエン酸でお風呂場の扉をきれいにして、洗剤の余剰ストックを減らすという一石二鳥を狙えると思ったのに、そううまくはいかないようだ。残念。

締まらない記事になったが、自分の覚書として書き残したかったのと、浴室の扉にこびりついている黒いカリカリに悩まされている人に向けて、特別な洗剤でなくても案外簡単にきれいになるのだということを伝えたかった。

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