「日本語教育推進法」の成立を祝う会に参加しました

「日本語教育推進法」が成立

国内で暮らす外国人への日本語教育の充実を促す「日本語教育推進法」が、5月21日、参院本会議で可決、成立しました。

「日本語教育推進法」ってなに?というご存知ない方も多いのではないでしょうか。

日本語教師のみやざきさんが日本語教育推進法についてまとめられていますのでこちらをみてください。

「日本語教育推進法」が、5月21日成立し、「日本語教育推進法」の成立を祝う会をするというので、是非皆さんと一緒にお祝いしたいと思い私も参加しました。


「日本語教育推進法」の成立を祝う会


参加者は錚々たるメンバー。日本語教育業界の第一線を入っていらっしゃる方々がいらっしゃいました。

いつも学会や研究会などでお会いし、ご挨拶しかしたことがない先生方ばかりでしたが、気さくにお話してくださり、お話できたことは夢の中にいるようで、自分自身お盆と正月がいっぺんに来たようなくらいの大興奮で今でも信じられません。

参加者には日本語教育の出版社の方々、大学生や新聞記者の方などもらっしゃいました。

所属とか、立場とか垣根を超えてこれからの日本語教育について、皆さんで話し合えたこと、今後の日本語教育についてお話できたことは大収穫でした。


日本語がわからない外国籍の子供達


最近、子どもの日本語教育に携わっていて、まさに先日NHKで取り上げられていたような、日本語がわからない外国籍の子供達に日本語を教えています。

小学校でも日本語の授業はあるものの、小学校だけでは追いつかずという子供達に、それ以外でもレッスンをしています。

しかし、レッスンしているのは全ての外国籍の子供達ではありません。経済的な格差もあり、受けたいけれど家庭の事情で受けられないという外国籍の子どもたちも少なくありません。

そういう事情を知り、どうにかして、こういう子供達にもきちんと日本語教育を受ける機会を与えてほしいと切に願うようになりました。

そして、もっと国費を投じて全ての外国籍の子供達に日本語教育の充実を図ってほしいと思うようになりました。

ですから、日本語教育推進法をなんとしてでも成立してほしいと、法案成立のための署名活動にも協力しました。

こうして、日本語教育推進法が成立したことは自分のことのように嬉しくおもいます。

多くの関係者の方々も同じ気持ちでいるのではないでしょうか。


話題に上がったこと


今回も話題に上がったのが、『日本語教師だけど「日本語教育推進法」成立したことを知らない、無関心という方々にどう知ってもらうか』ということでした。

前日にTwitterで情報を知り参加できたのですが、私以外にも同じようにTwitterで知り参加された方々が大勢集まったというのはズゴイなぁと思いました。前日の告知にもかかわらず、これだけ関心のある方が一堂に会したということで、TwitterなどSNSから情報はものすごい影響力があるのだと思います。

しかしその反面、関心のない方々もいるということ、そういう方々にどうやって日本語教育推進法が大切なのかを伝えたらいいのか。

大学の同僚、専門学校の同僚、日本語学校の同僚などでベテランでも一切無関心という方も少なくありません。私の身近にもいます。そういう方々へどうアプローチしたらいいのか、多くの方々が口を揃えて話されていました。

多くの先生方が話していましたが、日本語教育推進法は施行されるにあたり、日本語教師や多くの方々に、日本語教育推進法で何が変わるのか、どう変わるのかを具体的に示す必要があるということです。

そのためには、これからももっと発信したり、日本語教育推進法についてのセミナーや勉強会なども行なっていく必要があるのではないかと思いました。


私たちがこれから何をするのか?


まずは「日本語教育推進法」とは何か。そして、多くの方々に知ってもらうことからではないかと思います。

「日本語教育推進法」により何が変わるのかを多くの人に伝えていくことが大切だと思います。
まずはスタート地点に立てたということ、どう変わっていくのかはこれからです。

まずは「日本語教育推進法」の必要性を伝えていくことからだと思います。

これからも「日本語教育推進法」の必要性をどんどん発信して、多くの方に知っていただきたいと思います。


日本語教育業界の最先端を走っている錚々たる先生方、また関係者の方々と一緒に推進法成立の喜びを分かち合得うことができました。       

今回参加して、今後、もっと日本語教育業界の方々や異業種の方々とこういう話し合う場を作っていきたいと思いました。