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DAY 9

2018AUG24

モチベーションを維持する大切さ
教育方針

今日は屋根にタオパプ(DAY2参照)を貼り付けた所からスタート。

屋根の内側材が届いたので(まさかのDAY8の終わり際に)、それを打ちつけながら、中に断熱材を入れ込んでいきます。

と思いきや、完全に忘れていた、電気用のコードを中に配線していきます。
母屋から、子ども達の部屋に配線がきていて、そこの一つからこの小屋にまた分けていきます。そんなに分けて大丈夫なのか心配になりましたが、基本的なことのようです。

板を数枚打ちつけて、中に断熱材を詰め込んで、という流れです。これを嫌がっていた意味はすぐにわかりました。腕も服の中も本当に細かいガラスファイバーのようなものがくっつき痒くなるのです。
洗い流す時は絶対に水で!と。お湯で流そうとすると毛穴が広がって毛穴に入り込み、耐えられないぐらい痒くなるようです。


そして!

屋根完成!また一段と聞こえてくる音が違います。空気が少し圧縮されるというか…。そして、内側の屋根が見えると今度は室内感が出てきました。

続いて中の壁も断熱材を入れながら蓋をしていきます。断熱材の規制の幅に合わせて木枠を取り付けてあるので、サクサクとカットしはめ込んでいけます。

そして彼の友人が来て、テーブルの足をどうやって取り付けるか、の話をしている時に、2人が絵を描いて話し始めたと思ったらバケツの蓋。鉛筆でかけるものは何でもノート代わりです。

雨が降る予定なので、窓と入り口に蓋をして今日は終了。

「どんどん良くなっていく!本当に素晴らしい!」とすごく嬉しそうに言う彼の眼差しにはとても感動する。


夕方から、子ども達が参加するボーイスカウトの集まりに参加することに。

進級のための大きい集まりとのこと。スカウトでのチーフ側の方針もデンマークらしいものがあありました。

・基本手助けはしない。
・12歳以上はそれぞれが何をしたいかを話し合って決め、それに向かって進む。

相手が6歳だろうが10歳だろうが口出しはしない。この基本手助けをしないというのは本当に難しいようです。
子ども達は、各々好き勝手に動くので、ここはこれ、あれはダメ等、口をだして、皆を自分がコントロールできる範囲に仕向ける方が楽であり、
そして自分の方が知っていることが多いので、こうやったら良い、これは良くないというのも簡単です。

しかしそれでは教育にはならないとスカウトのチーフのMetteは言います。
自分で考えて、実際に行動し、失敗して本当にわからない時に聞く、もしくは解決策をまた自分で考える。これがデンマーク流の教育方針です。なので怪我なんぞひっきりなしに起こります。ただ、それで彼らは、どうやったら怪我をするのか、どうやってこの道具を使うのか、どう使ったら危ないのか知るのです。
教育者は彼らがしたいことを受け入れ、させてあげます。そして、学ぶことのモチベーションを維持させるのです。

この教育が、デンマークの高いクリエイティビティに繋がっているのだと、教育機関に伺う度に、感服しています。

DAY10につづく。

なにかのヒントになっていたら幸いです。