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インド再訪 ブロックプリントの村 バグルーへ その②ワークショップ

いよいよワークショップ


さて予約を入れた8時半よりは大分早いが、社長が見えたのでワークショップがスタートするらしい。
実はこのワークショップ、インスタグラムにアップされていたワークショップの写真から現地のソヌさんにコンタクトを取ってもらったものだった。
インスタグラムから直接コンタクトを取る方法も考えたのだが、ニムラナからの交通手段やら考えたら現地ガイドに任せた方が面倒がないなと判断しての事だった。
結果は、どうだったのかと言うと、初めてのワークショップとしてはこんなもんかな。と言う感じ。次回は自分でコンタクトを取ってやりたいことを伝えられたらいいな~とも思ったが、そのためにはここに連泊する必要がありそうでハードル高めだな。
それこそ、ジャイプールの友人に言われた通り、染の仕事でも始めるつもりじゃないとおいそれとは手が出せない感じかもしれない。
主に写真でその工程を追ってご紹介していこうと思うが、こちらも前回コルカタのクマートゥリで案内してもらった祭りの像をつくる地区と同様、工程は完全に分業化されていた。

染料

バグルーのハンドブロックプリントの特徴の一つはその染料にある。
同じラジャスターンのブロックプリントで有名な地、サンガネールが色鮮やかな染が多いことに比べると、こちらは一見地味とも言える。
それは、昔ながらの自然染料を多く用いているからに違いない。
今回ワークショップを引き受けてくれたのは「Bagru Textiles Pvt.Ltd.」
ここは、インスタグラムからたどってジャイプールの友人ガイドにコンタクトを頼んだところだが、ここも使用している染料は自然由来の物に拘っていると言っていた。ごくごく一部に化学染料を用いることがあると言う説明だった。

染料のはいった容器
酸は消しゴム?の様に使うそうだ。
ファクトリーの裏手にある共同の布干場。
寺院が貸してくれている土地の様だった。

下染めをした布から本染めをした布まで様々な布が拡げて干してある。
下は砂地だ。村中にいる牛さん達、草もほとんど生えていないのであまり入ってくることはないのだろうが、入ってきた形跡もそこここに残っていたりする。
社長はこの布を拡げる広場を抜けて村の中を進んでいく。

村の中を進む社長


実はファクトリーの中だけで、ワークショップは完結するものと思っていたので、どこへ行くのか少し戸惑っていたりもしたのだが、ついた先はブロックプリントの木版を作る職人の作業場だった。

木版

下絵に沿って地道に版を作っていく
多色染め用の版木
この4枚の版で1つの模様ができる。


作業がしやすいように工夫されている3本脚の作業台

作業台だけでなく低い椅子の様な台や座布団、何なら版を彫る道具までが全て手作りなのではないだろうか。その角材は元は何だったのだろう?などと考えながら彼の作業を見守った。

全て手作業の工程


泥藍



洗って糊を落として見せてくれている社長
かまどで煮る
最初の洗いかな
二つ目の版を重ねていく
実は社長に続けてスタンプさせてもらった。

写真の順番が滅茶苦茶になってしまったけれど、確かな事は、その工程が全て手作業だと言う事。本当に全てが手作業だ。
染だけではなく、場合によっては紡ぐ作業も機を織る作業も手作業の事もある。
手仕事が大切に受け継がれている事にただただ感動。
そして、写真の順番が工程通りになっていないのは、その工程ごとに完全に分業化されていて、近くにあることは多いものの、作業場も分かれているためでもある。作業工程順に案内してくれたわけでもなくて。。。
勿論、私が作業工程をきちんと理解できていない事にも原因はあるが・・・(汗)
それぞれの作業工程、職人さんの仕事を見せてもらい、彼らの生活が成り立っているのなら良いなと思ったり、外から様々な情報が入ってくるこの時代にあっても、変わらず生き残っていってほしいなと思ったり。

仕事でクルドの人達のつくるオヤの製品を扱っているが、彼女たちが持ち込むオヤで縁取られたスカーフには、わざと不完全なところを残してあることがよくある。(わざとじゃない事も良くあるがw)神様じゃなくて人間が作る物だから完全じゃない。と彼女たちは言う。

社長や私がスタンプしたあの布も商品になるんだよな~
(社長はプロですが(笑))そんなおおらかなインド布が私は好きだ。

またすぐ12月に行くつもりだったバグルー、
実はジャイプールの友人の弟の結婚式にスケジュール変更があり、再訪する日が決まらない。
早く決めて!航空運賃が高くなるから~と勝手なことを考えている。

次、いつ行けるかな。

肝心のワークショップ風景の写真をアップするのを忘れていた。

ワークショップ用の作業場は事務所のすぐ隣にある
社長からスタンプの手ほどきを受けるパートナー

今回のインド旅行は 「バグルー村へ行く事」と「ニムラナフォートパレスに泊まる事」が目的だった。
次は 「ニムラナフォートパレス」の事をnoteするよ。
足腰丈夫なうちに是非行ってね!

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