「今回の目標は、ネパールのヒマラヤ山脈に住むとされる雪男だ。」
リーダーのジョンは、チームメンバーに向かって声を張り上げた。彼らは、雪男の足跡や毛髪などの証拠を見つけるために、ヘリコプターで山中のキャンプ地に降り立った。雪男は、UMAの中でも最も有名で、多くの目撃者や研究者がその存在を主張しているが、決定的な証拠はまだ見つかっていない。

「雪男は、人間に近い知能を持っていると言われているからな。警戒心が強いだろう。慎重に行動しろ。」
ジョンは、チームメンバーに注意を促した。彼らは、温度計やカメラ、レーダーなどの機器を持って、雪の中を歩き始めた。空は快晴で、雪原は眩しいほどに輝いていた。

「あれ、見て。あそこに何かあるぞ。」
一番前を歩いていたアリスが、指さして叫んだ。彼女の指した方向には、雪に埋もれた黒い塊が見えた。それは、動物の死体のようだった。

「早く、調べてみろ。」
ジョンは、アリスに命じた。アリスは、雪を掘り起こして、死体を露わにした。すると、彼女は驚いて後ずさった。

「な、なんだこれは！？」
アリスの声に、他のメンバーも集まってきた。彼らは、目の前の光景に呆然とした。死体は、人間と獣の中間のような姿をしていた。頭は猿のようで、体は毛深く、手足は長く、爪は鋭かった。それは、まさに雪男そのものだった。

「これが、雪男か。信じられない。」
ジョンは、感嘆の声を上げた。彼は、カメラで死体を撮影し、サンプルとして毛髪を採取した。彼は、これで雪男の存在を証明できると確信した。

「でも、なぜ死んでいるんだろう。」
アリスは、疑問を口にした。彼女は、死体に傷跡や血痕がないことに気づいた。死因は不明だった。

「それは、分からない。もしかしたら、病気か、老衰か、何かの事故かもしれない。」
ジョンは、推測した。彼は、死体を詳しく調べる時間はないと判断した。彼は、チームメンバーに合図をして、キャンプ地に戻るように促した。彼は、この発見を早く世界に知らせたかった。

「さあ、行こう。これで、UMAの歴史が変わるぞ。」
ジョンは、死体に別れを告げて、歩き出した。彼は、雪男が他にもいるかもしれないという期待と、死体の謎に対する不安とを抱えながら、ヘリコプターに向かった。