雪の日は好きだった。白くてきれいで、冷たくて心地よかった。スキーも好きだった。スピードと風と自由を感じられた。だから、ゲレンデに行くのを楽しみにしていた。友達と一緒に、週末の旅行を計画した。バスで山に向かい、ペンションに泊まり、スキーを楽しむ。それだけで十分だった。

でも、そこで出会った彼は、私の予想を変えた。彼はインストラクターだった。私たちのグループに割り当てられた。最初は、ただの仕事だと思っていた。彼は優しくて、笑顔が素敵で、スキーが上手だった。私は彼に憧れた。でも、それだけだと思っていた。

だけど、彼は私に気があると言った。ゲレンデの上で、雪が降る中で。私は驚いた。信じられなかった。でも、彼の目は真剣だった。彼は私の手を握った。温かくて、強くて、優しかった。私は彼の手を離さなかった。雪が私たちを包んだ。新しい恋が始まった。