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豊かさへのマインドセット


お金とのつき合い方は人それぞれです。


けれど人によっては、お金とのつきあい方があることさえ気づいていないこともあるのではないでしょうか。私がそうでした。


お金に対してどんな感情をもっているか、
どんな信念をもっているかが、
安心して お金と付き合っていける鍵になることを ビジネスを始めてから知ることになりました。
私はビジネスを始めるまでは、あまりお金に縁のある暮らしではありませんでした。
でもそれを不安に思うこともなく、子供が3人いても「なんとかなるさ」でお気楽に暮らしていたのです。

それが商売を始めたら お金に対して不安の感情をもつようになったのです。


店は開店するとすぐに私達の想像以上に繁盛しました。
家族5人慎ましく暮らしていた生活が、いつしか扱う額が数百万、そして数千万になったのです。


商売でそれだけのお金が入るということは、出ていく額も大きいのです。
お金に対する自分の許容範囲を超えてしまったために、不安という感情が付きまとうようになったのかもしれません。
従業員が増え、関わる人への責任もあったでしょう。
それで、カンフォート・ゾーンを拡げるために、様々なアプローチで自分へのお金、豊かさの教育をしていくことになりました。


目次
1. 機嫌よく
2. 豊さは私達に備わった本質
3. マインドセットを変える
4. お金のないふりをやめる
5. 豊かさを見つける


機嫌よく


商売をしていて、お金と向き合うイメージというと、何故か私の場合「しかめっ面」でした。(テレビや漫画の影響なんでしょうか?)
商売は、「機嫌よく」が基本だと学んだこともあって、お金に対しても「機嫌よく」接することを心がけました。
毎月の支払いをする際に、「今月もこれだけの金額、全部払える!」ことに感謝して、自分の豊かさに焦点を当てることを習慣にしたのです。

そして支払うことで口座からお金が「減った」ことが強調されますが、実は循環しているのだ、ということのほうに意識を向けました。
提供した食事やサービスでお客様が喜んでくれて、お金が入ってきます。
食材を届けてくれる会社、働いてくれるスタッフへの支払いは、それぞれの暮らしでも循環されて、コミュニティをまわって、再びお客様がお店に足を運んでくれる。
水が水蒸気や氷になったりするように、お金というエネルギーも形を変えて流れていると実感できるようになりました。
実際、私の機嫌の良さに比例して、お金自身も機嫌良くなっているような気がしたのです。

豊さは私達に備わった本質


店を立ちあげた張本人の夫は、自分のビジョンを見るのがとてもうまい人でした。
ビジョンを信じて忠実にやってきたのが、店が発展してきた大きな要因だったのではないかと思います。
彼はお金に関しては殆ど頓着がなく、数字のことは私が全部やっていました。
もちろん、月々の収支リポートを見ながら 必要な対策を考えることは二人でしていました。
普通にやることはやります。

けれど、彼は初めから
「必要なときにお金はまわってくる」
という強い信念を持っていました。(持っているというより、それが当然なことのようでした。)
だから貯金もないところから、店をオープンできたのでしょう。
彼が、人が本来持っている豊かさを心から信頼していたからです。
その信頼は、彼も私もオフグリッドの山中で 家族で暮らした体験から得ましたが、私の方は商売の中で それを生かしきれてはいなかったと思います。
私と夫の違いは何だったかと言えば、それは今思うとマインドセットです。


マインドセットを変える


もともと私は喜怒哀楽の激しい性格でしたが、夫はそうではありません。


私は、商売を始めたときには、銀行残高を見ては一喜一憂していました。
喜んだり、落ち込んだり、自分をなだめながらも「喜怒哀楽のある人生こそが人生」という知らず知らずのうちに自分で作っていた、人生のマインドセット通りに 実はそんな現実を楽しんでいたのです。

夫と言えば、私の月々の収支報告に目を通しながらも、淡々と次にやるべきことに向けて行動していました。
私の方は 目の前の状況によって一喜一憂するという 喜怒哀楽の感情に付き合うのが忙しくて、今思えば大きなエネルギーをそこに注いでいた気がしてなりません。


「お金は必要な時にはいつもある」というマインドセットで、お金のことは気にかけても、心配はしない夫。
はらはらドキドキを楽しむというマインドセットで人生に臨んでいた私には、夫のもっているような「安心感」は邪魔になるだけだったのです。


そんなわけで私と夫は、同じ境遇にいながらも内面では違う体験をしていたことになります。
けれど、いったん自分のマインドセットに気づくことでそれは変えていくことができるのです。


お金のないふりをやめる


私がマインドセットを変えていく過程で、ある日はっきりとした感覚がおとずれました。


「もうお金がないふりをするのはやめよう」。


突然のゲームオーバーです。
本来 人が持つ豊かさをブロックして、「お金がないふり」をすることで マインドセットの通り設定したゲームを楽しんでいたのですね。
はらはらドキドキ、そんな感情を体験するために。

私たちはもともと現在必要なだけのお金をもっている。そうストンと腑に落ちた瞬間でした。

その後、私は個人のクレジットカード明細をチェックしていました。
その月は何かとイベントが重なって支出はいつもの倍でした。
いつもだったら、「わー、こんなに使ってる!」と思うのですが、そのときはひとつひとつの支出に対して、
イベントでの楽しかったこと、
どこかに行って食事したこと、
誰かの誕生日にギフトをして喜ばれたこと、
それらがフラッシュバックしてきたのです。
まるでアルバムをめくっているような楽しい思い出が溢れてきて、一枚の明細書が表現するものに、感動さえ覚えました。


豊かさを見つける


焦点を当てたものが大きくなると言いますが、豊かさにおいてもまさしくそうです。
日々の小さな豊かさにフォーカスして 自分の豊かなエネルギーから物事を始めていくのです。

不足のエネルギーから何かを始めても、それはマイナスがゼロになるだけだと気がつきました。だからどんなに頑張っても無駄な努力になりかねません。一定期間はうまくいっても、長期的にはダイエットでいうリバウンドを繰り返すことになるのです。

いつも自分は今、どんな気持ちをもって、このことをやろうとしているのか、と自分の意図の前にあるものを確認する行為はとても大切だと思います。

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さて、ここまで書いてきて改めて思うのは、マインドセットの大切さです。

お金だけでなく、人との関係、自分との関係など、深層意識で何を自分が信じているかによって、人生が展開していきます。
お金で言えば、お金に関する体験、両親や他の誰かから受け継いだお金の価値観等が知らないうちに自分のものになって、それが現在のマインドセットとして作用しているのです。

次回は私がどんなふうに深層意識にあるものを見つけて、マインドセットを変えてきたかを書いていきますね。


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