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20代でカリフォルニアに来て現在50代。オープンして20年になる日本食レストランをやっ…

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20代でカリフォルニアに来て現在50代。オープンして20年になる日本食レストランをやっています。成功哲学、引き寄せ、自分を愛すること、その後にやってきた、~なんでもナイもの~ を今は楽しんでいます。

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    世界の平和のために、ちゃんと自分を愛しましょう

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    たいてい日記は、庭にあるおふろに浸かりながら書いています。

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    北カリフォルニアの田舎で日本食レストランをしています。そんなあれこれ。

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私は何でもないものです だから私は色んなストーリーを、この何でもない空間に、創り上げることができるのです 先日 ある文章に出会いました 「私は花粉症です」 と始めに書いてありました 私は なん度もその文章を読まないわけにはいかなかったのです だって それは花粉症自らが名乗り出た貴重な記事であるようでしたから そういうわけで 私というのは何にでもなれるものなのです 私は花粉症です 私は女の子です 私は読書家です 私は病気です 私は金持ちです 私は愛です 「

    • 私が心から敬意を持つ人。

      ある日、夜の営業時間が終わったあとで、ダイニングスタッフの一人が、話があると言ってきた。 今日、彼女は、お客様とのちょっとしたトラブルがあった。 そのことで何か話したいのだと思った。 驚いたことに、彼女が話したかったのは、そのお客様のことではなく、私のそのときの、彼女への対応についてだった。 「私はナオコ(私のこと)の態度に、とても傷ついたの」 まっすぐに、私の目を見て彼女はそう言った。 そう聞いて、私はその夜に起こったこと、 そのときに、私が咄嗟にとった態度を、はじ

      • おふろ日記/どろどろの土に還る

        一週間以上も毎日、雨が降り続いている。 雨音を聞きながら、暮らしているようだ。 朝、目覚める瞬間に、 夜、眠りに落ちていく、あいまいなまどろみに、 雨がしとしとと、静かに降りてくる。 庭の土はどろどろになって、 あちこちに水たまりができた。 板張りのエントランスで、息子が雨に滑って転んだ。 夫は、一か月先まで旅行に出ていていない。 ダイニングも、リビングも、 火の気はなく、静まり返っている。 赤いソファーのそばの、観葉植物たちは、灰色がかって見える。 家中の明か

        • あったかい、っていいな~心のキャンドルを灯す。

          10数年乗っていた愛車から、去年の夏に新しい車を購入した。 最近の車の進化にはびっくり。 セイフティの方でも感心しきりだけど、ありがたいのは寒い日でも、シートやハンドルが、すぐに温まること。 夜遅くに仕事からの、寒い帰り道、 ほっかほかのシートが、お尻から、背中から、私のカラダをあっためてくれる。 その温かさが、一日の終わりの、私のカラダとココロを緩めてくれる。 家に戻ると、しばらく旅行で留守にしていた夫が部屋を暖めてくれていた。 そして温かな食事が待っている。 あった

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          酒飲み御一行様

          去年の秋、 日本に帰国した際に、学生の頃からの友人6人と、道後温泉に一泊旅行をした。 このメンバー全員で旅行するのは、高校の修学旅行以来だからまさに40年ぶり。とはいえ、毎年私の帰国に合わせて、昔からの行きつけの居酒屋でかならず集まっては飲んでいる。 気心が知れている以上に知れている仲間。 一泊旅行を終えて、それがもう数か月前のことになってしまった。 思い返してみると、 なんて軽い、 軽い、感じの旅だったんだろう。 6人で移動していたけれど、何もない広がる空の中、まるで

          酒飲み御一行様

          おふろ日記/アフリカから戻ってスペイン語を習い始めた。

          夕べはクリスマスで帰って来た、娘夫婦と話し込んでいて、お風呂に入るタイミングを逃したので、朝起きてから、湯船に浸かっている。 今月初めにサハラ砂漠から戻って来てからは、12月のホリデーシーズンでお店が忙しく、そしていくつかのクリスマスパーティ。 ずっと動いてる。 仕事の後。 夜にはくたくたに疲れて、ワインを持ってお風呂に逃げ込むけど、実際には私は、お風呂だけでなくて、お店に入ると、いつのまにか元気になっている。 これってまるで砂漠現象だわ、 と今、 おふろの中で気がつ

          おふろ日記/アフリカから戻ってスペイン語を習い始めた。

          サハラ砂漠、5日間100キロを歩いてみた⑴

          9月ごろだったか、日本人の友人が、11月終わりにサハラ砂漠ツアーをするのに「行かない?」と誘ってくれた。 5日間、合計100キロ、ラクダと一緒に砂漠を歩く旅なんだそう。 「行くよ〜!」 と即答したのは、すぐに頭の中、砂漠を歩く自分の靴が見えたから。 それを実際に見てみたい、と思った。 もともと歩くのが大好きだけど、散歩の域を出ない。 サハラ砂漠。それは、チュニジア、リビア、アルジェリア、モロッコ、西サハラ、モーリタニア、マリ、ニジェール、チャド、スーダンと国々をまたいで

          サハラ砂漠、5日間100キロを歩いてみた⑴

          私たちが本当に必要としてる言葉

          時々感じるのは、若い人たちの自己肯定感の低さ。 一緒に仕事をしていると、感じることがある。 特に、ちょっとした、仕事のやり方などを指摘した時などに、大きく反応してしまう人などは、その兆候が良く見れる。 外から見ていれば、若くて美しくて、溌剌としているようなのに、何かの折に、地盤のもろさがあらわになる。 「私、自己肯定感がすごく低いのよ」、そう自分で気づいて言う人もいる。 こんなに素敵な子が、どうしてそんなふうに、自分を感じているのだろう、そう思って、切なくなる。 でも

          私たちが本当に必要としてる言葉

          「怒り」の正体

          自分を揺るがしてしまうほどの、感情の波が来た時に、 どうしていいか分からなかった。 この大きな、大きな波をどう扱っていいのか分からなかった。 自分の頭の中の引き出しをさぐる。 深呼吸して、自分に戻ろうとする。 え? でも、 戻る自分って、どこ? 怒りで胸が押しつぶされそうだった。 こんなにも、激しく自分の感情を感じるのは、本当に久しぶりだった。 だから、自分を迷子になった子供のように感じた。 この怒りは、何なのだろう? 自分と切り離してしまえば、楽になるんだろうか

          「怒り」の正体

          おふろ日記/日本に行きたい人が多すぎる

          今日はサッとシャワーだけで済ますつもりで、今日、本屋で見つけた、知人の自費出版された本をいつまでも読んでいた。 気がつくと深夜、12時。 カラダに意識を向けると、股関節あたりが筋肉痛なのに気がついて、やっぱりお風呂に浸かることにした。 一昨日、曇り空が気持ちよかったので 近所の湖の辺りを3キロ歩き、そのあとで娘を誘ってジムでまた歩き、筋トレをした。 久しぶりに会う娘と盛り上がって、いつも以上にジムにいた。 途中ソファに座って休んでいると、馴染みのスタッフの青年が私達の

          おふろ日記/日本に行きたい人が多すぎる

          おふろ日記/満月、ハロウィンパーティの喧騒を聴く

          今夜は満月。 やっほい、月夜のお風呂だ、と嬉しく家に帰って車から出ると、こうこうとお隣さんの庭の明かりと、ポップ音楽の大音響。 そうだ、今夜はいたるところでハロウィンパーティーが催されてるんだった。 今年はハロウィンが火曜日なので、その前の土曜日がどこもパーティで盛り上がる。 実際、今夜、パーティ前だか後だかの、コスチュームを来た人達が多く来店されてたもの。 この祭宴は少なくとも夜中を過ぎるまでは続くはず。 それでも時々、週末にどこからか聞こえてくるジャイアンの リサ

          おふろ日記/満月、ハロウィンパーティの喧騒を聴く

          おふろ日記/長編小説は読まないつもりだったのに。

          夕べ珍しく熱が出て、一晩中うつらうつらとしていた。それでも朝はすっきりとした目覚めだったけれど、今日は一日ベッドで過ごそうと決める。 というのも今読んでる小説が面白くて、やめられない。病気を理由に一日、本を読んでしまえというコンタンで。 大佛次郎の「帰郷」を読んだ。 どうしてこんなクラッシック!? 戦後間もなく書かれたこの本を、強制的に読めと言って来たのは私のnote でもお馴染みのアンディよ。 彼は、最近この本の英語版を手に取って、いたく興味を惹かれたらしい。それ

          おふろ日記/長編小説は読まないつもりだったのに。

          おふろ日記/日曜日、久しぶりのジムへ。

          日曜日。 朝。 2週間前に日本から戻ってきて、時差ボケを理由に朝寝坊を決め込んでいた日々に終止符を打って、ついに今朝、ジムに行った。 久しぶりだからカラダ慣らしのつもりで、まずは1時間のウオーキング。 目の前の大きな窓の外は小雨で、どんよりとした雲を背景に、たくさんの鳥たちが V字を描きながら飛んでいるのを幾つも見た。 お天気がよければ、近所の湖のほとりを歩きたいところだけど、このあと引き続きマシンをちょこっとでも使えるのがジムのお手軽さだなあ、と自分を納得させる。

          おふろ日記/日曜日、久しぶりのジムへ。

          おふろ日記

          いつものように、庭に備え付けているお風呂に、仕事から戻って、ごはんを食べて、ゆっくりワインを楽しんだ後の夜中に、入る。 空は、雲が星のすべてを覆っていたけど、その雲がところどころで、とっても明るいグレーを放ってた。 仕事からの帰り道で見かけた、笑ったような、くっきりと黄色い半月のせいか。 でも、もっと驚いたのは、風がまったくなかったこと。 こんなことは滅多にあるものじゃない。 目の前に広がる、ユーカリの木々の、葉、ひとつさえ微動だにしてはいない。 切り取られたかのような風

          おふろ日記

          ホームレスの人からもらったチョコレート

          スーパーマーケットの広い駐車場の一角で、ベビーカーの横にチョコンと座った30代半ばくらいの女性が、バラを売っていた。 手には3本のバラ。 赤と、黄色とピンク。そして彼女の愛らしい笑顔。 いくら? と聞くと、値段はついていないの、と私を見上げた。 ベビーカーの中では、2,3歳くらいの男の子が彼女に話しかける。 「ママ、お腹すいた」。 私はこの光景を、この1週間の間、何度も思い出す。 思い出すたびに、私に色んな印象を残すんだ。 言ってみれば、私はこの光景に、いくつもの

          ホームレスの人からもらったチョコレート

          パラレルワールドの現れる場所

          それは数年前のことだった。 目鼻立ちの整った、女優にでもなれそうな美しい彼女が、鬼のような表情で、私をののしり、店を出て行った。 理由はこうだ。 店のダイニングで働くスーパーバイザーが辞めることになった。次にそのポジションに着くのは、当然、勤務歴の長い彼女だと、本人は考えていたんだろう。 けれど、私が選んだのは、彼女ではない他の人だった。 彼女は、一人のサーバーとしては、そつなく自分の仕事をこなしていたけれど、まとめ役になるには器ではないと私は感じていた。それまでに

          パラレルワールドの現れる場所