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#32 映画と読書

11月9日(木)

映画「月」を平塚で鑑賞。
重い。抉られる。消化できないものが残り、見終わった後もずっと考えてしまう。
誰かと感想を語り合いたいわけではない。
誰かに言葉にしてほしくて、他人のレビューやクチコミを漁りたくなるけれどぐっと我慢する。これは人の言葉を借りずに、自分で考えた方がいい気がしたから。

11月11日(土)

文学フリマ東京37へ。
書き手の人と実際に会って、言葉を交わせるのがとても好きなので、朝からかなりの興奮状態。全部を見るのはどうしたって無理なので、脇目もふらず事前にカタログでチェックしていたブースのみ向かう。

1万円札を崩して千円札を10枚持っていったのに第一会場で全て使い切ってしまい、第二会場の林伸次さんと紫原明子さんのブースに行く頃には細かいお金がなくなっていた。すいませんごめんなさいと言いながら、1万円札をだしてお釣りをもらう。

差し入れについて林さんに質問をしたら、「手ぶらで来て頂けると嬉しいです」とのお答えだったので、本当に手ぶらで行きました。

9冊購入しました。

会場であの熱量に触れると、活字離れや出版不況って本当かな?と思ってしまう。来年から入場が有料になるらしいけど、わたしはそれでも行くと思います。

すぐに読みたいものが何冊かあり、家に帰る前に途中下車してカフェに立ち寄り、一気読み。

いちばん先に読みたかったのがこれ

11月12日(日)

今シーズン初の湯たんぽ使用。

11月13日(月)

急に寒くなったからか、バイト先のカフェもいつもよりお客さんが少なめ。
常連の高齢女性と話す。彼女は週に2〜3回来ているので、カフェのフードメニューはデザートも含めて全て注文したことがある。
それなのに「次に来たときは、食べたことないこれを頼んでみようかしら」と、あるデザートを指さす。「いやいやいや、それ何度も注文したことありますって!」と笑いながら突っ込むが、いろいろなことを忘れて、初めてのような気持ちで楽しめるって、ある意味最強じゃないか。
サラダの仕込みのため、ブロッコリーを塩茹でして、本日のお仕事終了。

11月14日(火)

睡眠のログを取るため、寝るときもスマートウォッチを着けている。
7日間連続して75以上の睡眠スコアを獲得するとバッジがもらえて、今日は4個目のバッジを入手した。アプリには「中途覚醒しない良い睡眠でした」「活力と集中力が高まった状態で目覚めることができます」など、お褒めの言葉が並ぶ。
睡眠中の歯の噛み締めがひどく、マウスピースをつけて寝ていたのはそんなに昔のことではないのに、今は至って健やかだ。

久しぶりに通勤ラッシュの電車に乗り(すでに人の流れの波に乗れなくなっていた)、みなとみらいへ向かう。
午後から映画を見るので、早めに行って午前中は手描き人生マップの清書を1本。修正箇所についての返事待ちで、随分長く寝かせてしまったものだ。
とりあえず描いて送ることにする。

「イン・セイフ・ハンズ」を見た。
フランスの匿名出産や里親委託のシステムが日本と全く異なっていて衝撃だった。育児拒否をされた赤ちゃんの将来のために、出自に関する情報を聞き取る専門職もいる。そして、シングルの人でも養親になれるのか。
「あなたが決めたことを全面的に支援する」という姿勢が貫かれていて、「正しい情報を与えて説得をしよう」とする日本とは、何もかもが違う。
妊娠、出産、中絶にまつわる全ての費用が無料ということにも驚く。

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