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新宿の南、代々木の西

【気になる(ある意味)秘境駅の旅】
〜小田急小田原線南新宿駅の巻〜

大都市の周りは、また大きな街なのかと言うと、どうもそうとは限らないようだ。

今日は初冬の気持ちいい晴れ空に導かれて、小田急を目指しました。
天気がいいと足取りが軽くなっていろいろ出かけたくなりますもんね。

とかいいつつ、小田急新宿駅地下ホームへ。

時刻表を見ると、さすがは都心と温泉地小田原、箱根を、ホームタウンを繋ぎながら結ぶだけあって、朝から夕方まではひっきりなしに電車が出ているのがわかります。

代々木上原から先は千代田線から
入る列車もあるからますます増える

今日は地下ホームから発車する各駅停車に乗ります。

出発信号が「進行」を現示すれば、もう発車時間です。
(ちなみに、運転士が信号を指差ししながら言う「出発進行!」は、「出発信号、進行現示!」の略です)

駅を出るとすぐに地上に出て、大きな踏切を通過します。

踏切を超えると見えてきました。

新宿駅を出発して踏切を2つ通過すればもう次の駅。
体感1分程度で着きました。

運転士さんの顔がやや訝しげでした
発車した列車の通過を待ちます。
通過してからでないと進めません。

先頭付近はホーム幅がほとんどなく、黄色い線の内側には人一人分がギリギリです。

改札へと続く階段、エレベーターとその前後は一定の幅があります。車両にして4両分くらいでしょうか。

時刻表はと言うと…

基本キレイな10分ヘッド

新宿駅のを見てからなので錯覚してしまいますが、日中1時間6本を少ないと言うには語弊があるでしょう。
ただ、通過電車が倍近い11本というのはやや悲哀があります。

さて、

潔い「出口」の2文字

改札へと降りてみましょう。

改札、出口とも1カ所。
都区内でターミナル新宿の隣としては、そのギャップに戸惑わないでもないです。

改札を出ます。

これと言って…

振り返って、駅の様子を捉えましたが…

駅舎という概念を取っ払った姿。
あるのは駅看板のみ。

この位置なら駅をギリギリ認識できるが
この角度ではもう難しい。

駅前の道は一方通行で、人通りは多くなったりなくなったり。
南新宿駅に入っていく人は多いとは言えません。

駅は南「新宿」ですが、

道は「代々木」商店街です。

南に下って一つ目の角を左折。

細い路地が登り坂となって伸びています。

杖道の道場が(シャレではなく)ありました。
渋すぎます。

さらに進んで、少し大きな道を左折。

踏切です。
これは南新宿駅に着くすぐ手前の踏切。

踏切脇には専門学校の山野学苑の立派なビルがあります。
最寄駅は南新宿なのでしょうか。

踏切と並行して歩道橋があるのは、開かずの踏切になる時間があることの証左なのかもしれません。

踏切手前を線路に沿って右折すると、より大きな通りへ。

小田急線が新宿駅を出てすぐ通過する踏切を、ロマンスカーと通勤電車が行き来します。

踏切を渡って進めば…

新宿に逆戻りです。

写真でまとめるとあっという間に着くかのようですが、実際あっという間に着きます。
苦もなく歩ける距離でした。

山野の学生さんも、ほとんどは新宿駅を最寄として使っているんだろうな。

改めて地図で見ると…

iPhoneのマップアプリをスクショ

代々木駅の方がより近そうですね。

ターミナル駅からほんの少し進んだだけ、駅名にターミナル駅の名を持ってはいますが、その実態はとてもひっそり。

都会の隙間を垣間見たような気分になりました。

小田急小田原線南新宿駅。

そこはまさに、新宿の南、代々木の西。

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