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水のトラウマ モミが教えてくれたこと モミジモナムール3

こんばんは。

このシリーズは、フランスで暮らした愛猫モミジとの思い出にまつわることについてほぼ日々マイペース更新しています。

彼が旅立ってから私の喪失感は半端なく深く、
パニック症状が出るほどにひどく泣き崩れて見たり、
日常が送れないほどに不在を悲しみ、
もう立ち直れないだろうと自分でも危惧するほどでした。

そんな時、昨日アップしたイオビエの著者でもある
猫沢エミさんの本を読んだり、
喪失についての色々な手記や動画を見ていて、
この日記を書くことを思い立ち、飛び飛びではあるのですが色々自分の想いを文字にしているところです。

フランスで猫を保護して一緒に生活をし、
病気を介護して看取ったというと平坦かもしれませんが、
この道はなかなか険しくもあり、
しかしながら愛に満ちていてとてもユニークでした。

そんなおはなしですが、読んでくださったら幸いです。


フランスは、今日はストライキでバスもメトロも遅延運行。
こんな日には仕事を休む人がいて
(職場に行けないからという理由で)
とても不思議な国、フランス。
そんな国を第二の故郷のように思う私ですが、
もともとフランスと縁があったわけではありません。
実はフランスに縁があったのは私の母で、
私は彼女の想いを知らずのうちに受け継いでいた、
ということになるようです。
何故なのかについて、
お話ししたい気持ちは並々ならぬほどにあるのですが、
それももしも、いつか機会があったらお話しさせてください。

今回はちょっと不思議なお話になるかもしれません。
モミとの出会いを書いていたはずなのに、
何故かどんどん脱線してしまっていますが、
よかったらお付き合いください。

トラウマと書きましたが、このトラウマは私のもので、
幼少時から水が恐ろしく、顔を水につけることはおろか、
お風呂やシャワーも怖いという、
日常生活に支障をきたすような種類のものでした。
そして、自分で言うのもなんですが結構重度だと思います。
このことについては色々専門のケアなどもしましたが、
結局はマインドフルネスや安心安定な毎日を送ることで
自然にお風呂やシャワーへの抵抗は少なくなっていきました。
そこには、お風呂待ちをしてくれていたモミの貢献も
少なからずあったかと思います。

幼少時から水が怖くて、
プールの授業などはほぼ休んだり、
参加したとしても泳げない人が受ける特別授業などに必ず入っていました。
普通に泳げたり、抵抗がない人にはわかりにくいかもしれませんが、
水に入ること=死 と、大袈裟でないほど恐怖感に支配されて、
虫唾が走るというのでしょうか、
身体中がぞくぞくして、
全てを投げ出してそこから逃げ出したい衝動にかられる、
と言うのがわたしのいつものプールの授業や課外授業などで水に触れる時の反応でした。

理解のできない人からは、オーバーリアクション、
死ぬなんて大袈裟(確かにそうです)
と言われたりしたのですが、
私の場合その警鐘をならすのは本能なので、
頭や思考で怖いと思うと言うよりも、
溺れて死にかけた経験のある人がパニックになる、
という感覚に近いかと思います。

成人してからは、
プールにいくことはほとんどなくなりましたが、
家庭でお風呂やシャワーを浴びることに
異常に抵抗があると言うことは変わりませんでした。
私は、小さい頃に溺れかけた経験があるのかもしれない、
とずっと思ってなんとか自分をだましだまし、
日々を過ごしていました。

それでも、疲れたり、
何かあって気分が落ち込んでいる時などは特に、
風呂場に行こうとすると足がすくんでしまったり、
自分でも不可解に思うほどで、
これは何かあるな、とずっと思ってきました。

ずいぶん長いこと放っておきましたね、
と思われるかもしれませんが、
自分でもそう思います。

でも、そのこと自体が
人生に大きな影響を与えていると言う風に
考えたことはあまりありませんでした。
自分はこういうふうに生まれてしまったのだから、
しょうがない、と半ば諦めていたのです。


ところで、
先週、俳優のトレーナーをしているお友達と
オンラインで長々と、
死生観について話していました。
彼女も最近、近しい人を亡くされて、
お互いの経験や心象について深い話をしていました。
わたしはもちろん、モミのことをたくさん話しました。

話している最中、彼女が私に、
時々、モミちゃんの話を聞いていると、
パッパッと照明が明るくなるのよね〜、照明の強さ変えてる?
と聞かれました。
私はずっとカウチに座りっぱなしだったし、
外の天気もこの日は一日中曇りでお天気雨とか、
太陽がでてきたとかもなく、
部屋が薄暗かったので間接照明は昼間から付けっ放しにしてありました。

いいや、何も変えてないよ。なんで?
と言うと、彼女が、
モミちゃんの話きいてるとき、
なんども明るさが変わるんだよねぇ。
最初は気のせいかな?って思ったけど・・・
あ、また!
と。

そうなんだ・・・不思議だね。
などと二人で話していました。

そうしたらその日の夜、
寝た時不思議な夢を見ました。
それは、大きなかまどのような桶に水(お湯)がいっぱい入っていて、
私はどれかに入らなければいけないらしく、
その3つのうちどれにするか
迷っているというような内容です。

朝にはシャワーを浴びて仕事にでなければ!と思っていたので、
そのことを気にして
このような夢を見たのかもしれないのですが、
よほど怖かったのか、
早朝にびっしょり汗をかいて目が覚めました。
怖くて起きても動悸がして、
手のひらや足の裏にも汗をびっしりかいていました。
私は数分間、
こわばるからだをじっとさせ、
自分を落ち着けるために深い呼吸をしてから、
起き上がってシャワールームへ向かいました。
背中も脇の下もびっしょりで、
すぐに冷えてきて迷っている間も無く
服を脱ぎシャワーを浴び始めました。


シャワールームはモミが亡くなる前、
数ヶ月間居場所としていて、年中拠点としていたところです。


私はその時、その場にモミの気配を感じ、
私、なんで水がこんなに怖いんだろう。。。どうしてかな?
とモミに語りかけるように胸の内で彼に聞いてみたのです。

すると・・・
(あなたは)前世で、溺れて死んだことがあるんだよ。
肺に水が入って、息ができなくて窒息死したんだよ。
赤ちゃんの頃だったから、泳げなかったんだよ。
というようなことが、
言葉でなくイメージのようなものでふっと
頭に浮かびました。

私は、とっさに
何だろう?
と思いましたが、
溺れたことがあっただろうと
今までも想像していたことがあったので、
胸の内を静かにしてそのことを理解しようと
ゆっくり咀嚼するように味わってみました。


溺死、ということばが私の中で
カチッとパズルのピースのようにハマりました。
やっぱり・・・とどこかで自分が納得しています。

もう、これ、終わらせたいのだけど、
一生、水を怖いままなのかな?
と私が尋ねると、
いや、今回はこの恐れを軽くすることができるんだよ。
気がついた時にそれを深く意識してみて。
抵抗しすぎないで、水と楽しく触れ合ってみてほしい。
大丈夫、本当は水が大好きだったんだよ。
とまた、イメージで返ってきました。

確かに、私の家族や親しい友人は
サーフィンをしたり、海が大好きだったり、
皆何かしら水と縁がある人が多いのです。

これを読んで、
スピリチャル?と思う人がいるでしょう。
変な話、と思うかもしれませんが、
私はなんとなく、
このことをモミが教えてくれた気がしたので、
とても大切なことに思えましたし、
何よりも長年苦しんできたトラウマなので
信じることにしました。

それから数日しか経っていないので、
水に対する抵抗が減ったのかどうか、
まだはっきりとはわからないのですが、
その時にきた大事なことがあるので、
それもシェアしておきます。

1、水を飲む時などは、コップに入れて飲むこと。
(ペットボトルから直などではなく、丁寧に扱うこと)
身体に入っていく水分に
ありがとう、と伝えるなど、感謝の念をもってみること。
水の波動は、とても微細で敏感で、感情や状態などが
水を通して伝わりやすいことを忘れずに。

2、呼吸を深く、意識すること。
短くても良いので、瞑想などをしたり、
自分の感情に意識を向けてみること。
(これは、肺は悲しみの臓器などといわれることと関係ありそうです)

3、直感を信じること。
直感に従って、小さいことから行動に移してみること。

その他、夢に出てきた大きな桶も謎ですし、
何か深い意味がありそうです。
私はもともと、ヒーリングなどは好きですが、
見えないスピリチャルということに対して、
どう言う風な判断をしたら良いのかわからず、
今まではどこか話半分に聞いてきたと言うところがあります。
でも最近では、死を前にした時、
そういうことは関係ないという気がしてきています。

死が全ての終わりを意味するのであれば、
死は単に恐ろしく、
この世から抹殺されるように
消えてしまうことなのかもしれない、と感じてきました。
姿形はなくなるのは事実です。
でも、単に消えてしまうだけのことではないのだと、
今更ながらに喪失感と向き合いながら考えています。

命を生かすとはどういうことなのか。
亡くなった命がその後も生き続けると言うのは
魂ってどこに行ってしまうのだろう・・・。
そう言うことを最近よく考えます。

そういう変化があり、今回のことも、
割とすんなり信じられたのだと思います。
今後、水に対して自分の感覚がもしも変わっていったら、
私にとってこのことはさらなる確信になっていくと思っています。
そのこともまた変化があったら
こちらでも詳しく書いていきたいです。

モミからのメッセージを、
自分の中だけに留めておかず、
書き留めておきたいと思いました。
読んでいただき、どうもありがとうございました。


モミとの出会いについては、また次回続きを書いていきます。


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