Naoki

社会的障害を障害学の視点から(思う)考えるアメリカの大学生。EDIや社会モデルが専門。…

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社会的障害を障害学の視点から(思う)考えるアメリカの大学生。EDIや社会モデルが専門。元々は「食べる」行為の研究をしてた人。食や社会課題系が関心の中心。最近は社会的障害とは何かを考えていることが多い。ここでの発信は自身の「考え」が中心

最近の記事

「自然と学ぶこと」と「教育」

これは、とある授業でうちの教授が話していたことである。 確かに言われてみれば、すごく良くわかる。 僕も沢山逆さ文字を書いてきた身なので、あの時のもどかしさや困惑をうまいこと言語化してもらったように思う。 そうそう、こんな気持ちだった!という感じだ。 最近学際性や交差性、批判的思考など考える機会が多くあり、この教授の話を聞きながら、示唆に富んでいるなぁと聞いていたのである。 というのも、【どんなものをどんな風に回しても、どんな面から見ても、同じものである】ということと

    • AIツールの今後とは…

      2023年最初の投稿がまさかAIについてとなるとは思ってもみなかったNaokiです。 さて、年始頃から一気に話題に上がり台頭してきたAIツール(一番有名なのはchatGPT)について少し書こうと思います。 ここ一ヶ月ほど、様々なAIツールを日常生活の中で使ってみて思ったことです。 特に大学の課題におけるリサーチや文法チェックなどに活用してきた。 しかし、これが結構グレーゾーンな気がするのだ。 というのも、1月の頭にはchatGPTが共著で書いた論文が早速登録された。

      • 2022年を振り返って(9月〜12月編)

        ※ 前回7月〜9月まで振り返ろうと思ったら、7月、8月のボリュームがありすぎたので9月は今回のパートに入れました。 ついに最後の三ヶ月に突入。 しかし、既に今は12月31日23時40分。 2022年内に振り返りを終わるのは無理でした💦 少しだけ2023年にはみ出すけど、ご愛敬ということで😅 人生初のインターンの面接を受けてみたり、昨年受けた筑波大学の社会人プログラムのオフ会に行ったり、アソボロジーとして初めてイオンモールに出展して心折れそうになったり、一年ぐらい聞い

        • 2022年を振り返って(7月〜8月)

          さてこれでやっと半年分振り返れた(のか?ただやったことの羅列にとどまっている気がするぞ…😅)ので、今回から後半戦。 前半は新しいことを始め、そこから自分の内面を覗き見る機会になったように思う。 後半はさらに自分と向き合う時期になっていく。 ※ 7月、8月、9月で振り返ろうと思ったら7月、8月だけでボリュームがありすぎるので9月は次回に回します。悪しからず。 7月〜8月NIPPON FOOD SHIFT この頃から株式会社dotと本格的に絡み始めた。 dotの中での

        「自然と学ぶこと」と「教育」

          2022年を振り返って(4月〜6月編)

          さて、前回はかなりボリューミーな2022年の1/4となりましたね。 今回はどうなることやら…😅 見切り発車で書き始めます。 4月〜6月4月〜6月はこれまで蒔いた種が色んなところで芽吹いたように思います。 Twitterで出会ったひとを訪ねて東京出張の帰りに富山へ寄り道して逢いに行ったり、全員初めましての合宿に参加してみたり、面白そうなことをしている人と面白いことを企画してみたり、師匠に連れられて経産省の仕事に携わらせていただいたりしました。 この頃から何となく移動に

          2022年を振り返って(4月〜6月編)

          2022年を振り返って(1月〜3月編)

          こんな機会でもないと振り返りの文章なんか書かないので、今年は意識的にトライして「1年の振り返り」を書いてみたいと思います。 本当に年々月日が流れるのが早くなっている気がします。 小さい頃はまだあの日が来ないと待ちくたびれたものですが、気がつけば感覚は真逆でもうこんな時期かと驚くようになっていました。 2022年は年始から怒濤のような日々でした。2021年には想像もしてなかったような機会に恵まれ、飛躍の年にもなりました。 その中にはまだ身の丈に合ってないような機会もあり、

          2022年を振り返って(1月〜3月編)

          何故医療人類学なのかということへの備忘録

          こんにちは。 今回は今僕が何故医療人類学に注目しているのかについて書いておこうと思う。 前に書いた記事からさらにもう少し言語化された気がするので… 前回の記事↓ 実は現状大学院で学ぶことを何にするか悩みまくっている。 まあこれは今にはじまった話しではないが… その悩んでいるのが医療人類学と社会学だ。 この双方では目的としている学びが異なる。 (まあそんなことは当たり前だろうが…) 医療人類学ではこの後PhDで行う当事者研究の為に必要な「以下にして当事者という存在を

          何故医療人類学なのかということへの備忘録

          マイノリティの声の上げ方とマジョリティの捉え方

          こんにちは。なおきです。 ちょうど今こんなツイートが僕のTLで話題になっています。 僕のフォローしている人たちの中で特にアクティビストと言われるような人たちはかなり憤っています。 例えば乙武さんも反応されています。 またこんな声も見受けられます この件で浮き彫りになったのは、マジョリティ側がマイノリティの声をどのように捉えているのかということなのではないでしょうか? 緒方さんの声はマイノリティを軽視しての発言というよりは、マジョリティ側が今マイノリティに対して感じ

          マイノリティの声の上げ方とマジョリティの捉え方

          「わかりやすく」を簡略化でおこなう問題点

          最近の風潮として物事を簡単に説明するコンテンツがとても増えてきている。 少し前はわかりやすい衛星授業の全国展開塾でカリスマ講師が一気に名が売れる時代があった。 ここ最近は説明の上手いYouTuberが台頭していきている。 更にはTikTokやYouTube ショートの短い動画で説明するものが流行っている(再生数が伸びている) しかし、果たしてそれでいいのだろうか?と思ってしまう。 難しいとは? 難しいの対義語は簡単だ。 簡単にするということは簡略化するということ

          「わかりやすく」を簡略化でおこなう問題点

          とある高校の探究の時間に呼ばれて食の話しをした日

          みなさん、こんにちは。 最近僕が食の話をしなさすぎて、僕が食の人という認識が薄れてきた気がしているNaokiです笑 そんな中、いまだに食の文脈で関わってる団体が一つだけあるのですが、そこで一緒に活動する仲間から、高校の探求学習で自家栽培について探求してるグループがあるので話してほしいという依頼があったから手伝ってほしいという依頼を受けて久しぶりに食の話をしてきました。 90分ある授業のうちの30分を使って ・その話を聞いたら虚からの生活がちょっと変わるよな話 ・意外とみ

          とある高校の探究の時間に呼ばれて食の話しをした日

          当事者の語りと当事者演劇

          ここ暫くアメリカでは訳者の当事者性をどう扱っていくかが大きな問題となっている。 詳しくはこのnoteを参照して欲しい。良く纏められている。 他方、6月のビックイシューで「当事者演劇」についての特集が組まれた。 当事者演劇とは関根淳子氏が作った造語で を意味する言葉。 ビックイシューで組まれた特集のインタビューの中で彼女は、 なるほど、たしかにそうだと思える。 しかし、インタビューの中にはこんな言葉もあった。 当事者が実名顔出しで語る状況は今SNSをはじめとして

          当事者の語りと当事者演劇

          社会課題に取り組むということ〜ハードルを下げるというこへの危惧〜

          はじめに先日とある社会課題について考えて自分達には何が出来るか話していこうという趣旨のコミュニティーから除会されて思ったことを少し書き記しておこうかと思います。 大前提としてコミュニティー自体はできるだけハードル低く社会課題というものに触れてもらい考えてもらうことを目的とした場所で、今までちょっと興味はあったけどなかなか勇気が出なかった層をターゲットにした団体でした。 そして、このハードル低く課題に取り組むということ自体は最近のトレンドでもあります。 多くの業界の人たち

          社会課題に取り組むということ〜ハードルを下げるというこへの危惧〜

          人生初の就活とその行方〜オルタナティブな選択ばかりしてきた人のど正面な選択〜

          オルタナティブな選択⁈みなさんは普段どんな選択をしていますか? 僕は今までの選択多くがオルタナティブな選択だった。 しかし、それは意識して選んだものばかりでなかった。 時には(多くがかもしれないが)、取り敢えず選んだ選択が後から思えばオルタナティブな選択だったなんて事も少なくない。 ここまで読んでくださったみなさんは頭にきっとハテナが浮かんでる事でしょう。 オルタナティブな選択って何??? 自分で書いててもよくわかりません笑 でも、そもそもオルタナティブとは「代

          人生初の就活とその行方〜オルタナティブな選択ばかりしてきた人のど正面な選択〜

          大学院の検討

          大学院に行くという選択肢を考えてみたい。 まず何をしたいのか?そしてどのようにしたいのか?について考えてみる。 何をしたいか?という問いはかなり自分の中でも難しい。 ただ、一つ確かに言えることは「当事者」について考えてみたい。 結局、全てはそこに帰着するような気がする。 まあ、これはあくまで僕の感覚でしかないと思うけど… 最初は人間と人を分かつものとしての「学問」、そしてその後「食べる」という行為について。 最近は「人権と尊厳」というものの存在が人間と動物(更に

          大学院の検討

          医療人類学という分野に触れて

          医療人類学を学ぶための60冊という本の序章にこんな文言があった この文章を読んで思ったのは自分が人類学という学問に興味もった意味と期待していること、そしてどのようにしたいかが少し明確になった気がするのでここに書き記しておきたい。 僕が社会課題に向き合う人をターゲットに当事者性について考えてみたいというのは、まさにこの医療人類学という分野で行われた上記のような調査をしたいということだ。 社会課題解決を試みる人たちの活動に深く入り込んでフィールドワークを行い、活動に関わる(

          医療人類学という分野に触れて

          豊かさとは?

          みなさんは豊かさについて思いを馳せたことはありますか? 多くの人が一度は考えたことがあるのではないかと思います。 例えば明鏡国語辞典を引いてみると と出てくる。 言葉の意味は納得するが、一方で「豊かさ」という概念についてはあまり納得がいかない。 ある意味で豊かさとは数であろうか。 それがお金なのか機会なのか、はたまた人望なのか。それがなんであれ多ければ豊かであるというのは一つの指標となり得るだろう。 でも最近僕が感じる「豊かさ」はまだ存在しないモノの中にある。

          豊かさとは?