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コーヒーの酸化って本当ですか?

初めまして、UWASAです!

初回ということで簡単にこのチームの紹介をします。
UWASAは現場で働くバリスタたちが気になっているスペシャルティコーヒーの「うわさ」を実験、検証するチームです。
あまりアカデミックすぎず、マニアックすぎず、すぐに現場で活かせる内容にフォーカスを当ていこうと思います。

初回は「コーヒーの酸化って本当ですか?」です。

「コーヒーが酸化で酸っぱいね」「酸化の味するね」などいう方もいますし、マグカップに置きっぱなしのコーヒーは味が変わっているようにも感じます。
しかし、実際に酸化の味がどんなものなのか(そもそも味があるのか)は
あまり触れられてこなかったように思います。
ですので今回はUWASAのメンバー、バリスタ/ロースター5名で酸化をテーマに検証していきます。


■検証その1内容
コーヒーの抽出液を2つに分けます。
①右は空気を抜いたジップロックに入れ密閉。
②左は広いバットに入れて空気に触れ合わせます。

コーヒー豆はエルパライソを使いました。

酸化=酸素に触れたことによる味わいの変化と仮定し、30分このまま放置して味がどう変わるのかを確かめます。
(②の方が早く冷えるので、①は冷蔵庫で保管して温度を揃えています。)

■検証その1結果
①暖かい時とあまり変わらない味。重心がしっかりとしている印象。
②味がばらけている。若干の鉄っぽい味。甘味を感じにくい。ぼやけている。
数回検証を行ってこのような結果が出ました。
なんと、②の方が揮発(液体が気体に変化し蒸発)して全体量が減っているにもかかわらず、味が薄く、印象は弱く感じられました。

ということでもう一発、検証を!
揮発量が変わらないように、抽出した液体に酸素を注入する検証を行います。

■検証その2内容
①右は通常のコーヒー
②左は酸素を30秒間注入したコーヒー

原始的な注入方法

さて、どうなるか。

■検証その2結果
②(酸素入り)の方がやや味の印象が弱く、柔らかい味になっていると感じました。
かなり微差ではありますがほぼ全員が同じ意見を出していました。

考察
コーヒーの酸化=酸味が増えるという訳ではなさそうです。
どちらの実験でも空気に触れたものは香りや味が弱くなっていました。
味が弱くなった原因は、温かいコーヒーが揮発する過程で香り(味)が抜けてしまったからかもしれません。
確かにホットコーヒーよりも、コールドブリューの方が味が変わりにくいイメージもあります。
これは元々冷たいコーヒーは揮発しにくいせいなのかもしれません。

初回でしたが次の検証に発展できそうな内容を得られました。
今後、月に2度の更新を目指していきますので是非チェックと
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また次回もお楽しみに!


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