見出し画像

#3📙 顧客がもたらす価値

みなさん、こんばんは。
年間100冊本を読む人、なおきです。
本日もこれまで読んだ本についての思い、感想を書いていきます。

#3は、私が尊敬する弊社 高橋遼さんの著書
『熱狂顧客戦略〜「いいね」の先にある熱が伝わるマーケティング・コミュニケーション』です。

ファンマーケティングとは?

今の日本は技術力や製品力が向上し、商品のコモディティ化が促進されています。さらに、今後の人口減少化に伴い、顧客に選んでもらうための激しいブランド競争や価格競争が現在も起きています。
そうした状況下においても「好きなブランド、商品」を積極的に購入する方々、つまり「ファン」の存在があります。

本書は、そうしたブランド競争や価格競争などの背景を踏まえ、これからはもっとファンを大切にしていこうという考え方(=ファンマーケティング)から、「熱狂」「熱量」を見出すことの大切さを謳っています。

文脈価値から熱狂させる

マーケティング研究者のロバート・F・ラッシュとステファン・L・パーゴによって提唱された「サービス・ドミナント・ロジック」によれば、人々がモノやサービスを消費する際に発揮される価値として、

・交換価値:スペックに対して支払われる費用的価値
・使用価値:手にしたあとの利便性や、使用によって得られる機能的価値
文脈価値:消費者が経験できるストーリーとしての価値
の3つが存在するといいます。

この文脈価値が、「消費、つまり経験をしたことによってどんな気持ちになるのか」という感情表現そのものであり、ここにユーザーの「熱狂」「熱量」が欠かせないと言います。

自分ゴト化「スイーツ&ブッフェ」

これらを自分の行動に当てはめて考えると、かなり納得します!

私、実は大の「いちご好き🍓」でございまして、毎年2月になるとANAインターコンチネンタルさんに行き、「イチゴスイーツ&ブッフェ」を食べに行きます。繰り返し言います、毎年です。

今年食べに行った写真です! 早くも次の2月が待ち遠しい。笑
※決して「好感度」を狙っているわけではありませんので、悪しからず。

これを先ほど説明した「3つの価値」に当てはめてみると、
次の通りになります。

・交換価値:ブッフェに支払う、少しお高い費用的価値
・使用価値:接客が素晴らしい、スイーツが美味しいという機能的価値
・文脈価値:一流の接客の中で大好きなスイーツを食べてる私、最高かよ!      
      という幸福感(=ストーリー的価値)

わかりましたか?
美味しいスイーツを食べたいのであれば、お店で買ってお家で食べればいいし、むしろそっちのほうが安上がりでお財布にも優しいです。

ただ、なぜ私がANAインターコンチネンタルさんのブッフェに行くのか。
それは、そこでのサービス(=体験)を受けることで、得ることができる気持ち(=幸福感)に「熱狂」しているからにほかなりません。
※皆さんもご自身の体験を踏まえ、一度考えてみてください!

マーケティングの本来の姿を取り戻す

本書の「おわりに」で著書である高橋さんは、こう綴っています。

顧客の熱狂を考えることは、決して新しい手法でもなければ、マーケティングの一時的なバズワードでもない。それは、もともとあるべきマーケティングの本来の姿を取り戻す行動だ。自分たちが本当に好きな人に、相手からも好きだと思ってもらえるようにするために、継続的な活動によって期待値を作り上げていく努力そのものだ。

高橋遼(著) 『熱狂顧客戦略』(翔泳社)

ファンマーケティングは、特別な企業だけができる訳でもなければ、新しい手法でもありません。
皆さんの「ファン」を増やす行動、一度見直してみませんか?

次回予告

#3も読んでいただき、ありがとうございます。

次回投稿『#4』でまたお会いしましょう。
それでは皆さん、良い週末をお送りください。
#そんな今日もnoteでおやすみ

Twitterも毎日更新をしてますので、よろしければフォローをお願いします🙇‍♂


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?